学校の授業でアクリル絵の具がお洋服に付いてしまった時には筆洗液は使わない様に致しましょう

学校の制服やセーターにアクリル絵の具が付いてしまい筆洗液等を使い一時的に取れた様に見えても後で浮き上がってくる事があります

はい、先日から連続してお受けしている事例が、学校でアクリル絵の具が付いてしまったと言う事例です。
珍しくはないのですが共通している事がありました。

今回のご依頼で複数の方からお伺いしたのが、先生がアクリル絵の具を取る専用の液体と言うものを使用して、制服やセーター等に付いたアクリル絵の具を取ろうとされた結果、薄くなったものの後からアクリル絵の具が浮き出てきたと言う事です。

先生方もそんな時にはどうすればよいか迷いますよね~。
色々とご苦労されていると思います。

という訳で、この様な複数のしみ抜きのご依頼を同時に頂きましたので調べてみたところ、その専用の液体というのはアクリル絵の具が付いた筆を洗う為の液体と言う事が分かりました。

学校の間では出回っているのでしょうかね?

その液体の成分は、化粧品用等に使用されている油と水を混ぜて乳化させる成分等が入っている合成洗剤の様でした。
アルコールやシンナー臭がしないのもその様な成分が入っていない合成洗剤だからの様ですね。

筆の様な真っ直ぐな繊維の場合ですとその洗剤を使用してアクリル絵の具を洗い流す事も有効だとは思いますが、どんな洗剤を使っても水で良く洗えばアクリル絵の具の付いた筆の場合にはそこそこはキレイになります。

おはようございますオノウエです。
ただ、お洋服の様な複雑に織り込まれた生地に入り込んだアクリル絵の具は、直ぐな繊維である筆の様にはそう簡単には取れないんですね。

 

中々アクリル絵の具が取れなかったり致しますと心情としては洗剤を多量に使い擦ったりして取ろうとしてしまい生地にダメージを与えてしまいがちです

ええ、アレコレと色々としてみても中々取れない場合もあります。

生地にダメージを与えてでも仕方ない覚悟で色々とやってみても、アクリル絵の具が取り切れずに残ってしまうと傷ついた生地の繊維の奥深くまでアクリル絵の具が浸透してかなり取れにくいシミに変化いたします。

その状態としてはお洋服に付いて取り切れなかった墨汁などと同じで、アクリル絵の具も触り過ぎてしまうと非常に取れにくくなってしまうんですね~。

そこで!!

出来れば何もしないでクリーニングのプロにお任せする方が、クリーニング代金やシミ抜き料金が発生は致しますが一番早くて確実によく落ちる方法だとは思います。

でも、ついつい触りたくなるのは人の常です(笑)
そんな時にはもう仕方ないですよね。

ですが、もちろんその後でもしみ抜きは可能ですので是非ともその様な時にはご相談下さいませ♪

ではでは~。

クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル

尾上昇
尾上昇
大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。

メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。

メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。

メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。

メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。

”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。