ウール製品をお家で洗う前に知っておきたいリスクの事を書いて見ました

 

お家で洗いたい洗濯物のナンバーワンは

はい、お家で洗いたいお洋服と言えば普段はクリーニング屋さんでお願いしているお洋服がやはり多いようです。
当然の事ながら、クリーニング屋さんに出さないでお家でお洗濯出来れば家計の節約にもなりますからね♪

ちなみにお家で洗いたいお洋服のナンバー1がダウン製品。
ナンバー2がスーツだそうです。

ダウンジャケットやスーツ等はお家で洗うのにはハードルが高いのですが、最近では実際にお家で洗われている方もいると思います。

しかし、上手く出来ないとの声もある様です。

例えば、スーツ等は仮に洗う事が出来てもアイロンを使い上手く仕上げる事が出来ないのが理由と思われます。
ダウン製品の場合は、洗えてもダウンをふっくらとさせる事が出来ないなどが理由の様です。

両方ともお家で洗う事は出来ても、洗う事によって起こるリスクを回避できないのが現状です。
お家で自己責任でお洗濯するか?クリーニング屋さんに出すか?
とても悩ましい所だと思います。

先日ですがあるご相談が週に3件もありました。

そのご相談が、購入する時にショップのスタッフさんに、
「お家でも洗う事が出来ますよ」
と、説明を受けてそれが決め手で購入されたそうですが、その後にお家でお洗濯したところシワシワになって縮んでしまったとの事です。

おはようございますオノウエです。
そんな事が起こった場合には、アレコレ触らずに迷わず直ぐにクリーニング屋にご相談下さいね♪

高級品はお家で洗わない方が良いのか

ウールやカシミヤのセーターをお家で洗う方は実際にいらっしゃいます。
その方法をお伺いしてみますと、洗濯機でグルグルと洗うというよりは浸けるという感覚での処理をされています。

もちろんその方法が一番望ましいです。
縮みの原因の多くは、お洋服を濡れている状態で過度に動かすからなんです。

特にウール製品の場合は濡れている状態で動かす事によって繊維の隙間が無くなって行きます。
最後には生地が完全に固まって、縦にも横にも動かなくなります。

この状態になるともうお手上げです。

ダウン製品の場合は、家庭用洗濯機で洗うとドラムの回転によって水を含んだ羽毛が一方に偏り、洗濯機がバランスを失って倒れたという事故も発生しています。

最近では羽根が出てきにくいダウン製品もあります。

羽根が出てこないと言う事は羽根が出ない程、羽根より細かい縫い目で縫ってありますので、当然の事ながら水を含んだ場合には水が簡単には抜けてくれないんですね。

それが洗濯機がバランスを失って倒れる原因の一つなのです。
ですのでダウン製品をお家で洗う場合には、しっかりとダウン製品を広げて均等に重心が取れバランスが取れる様に洗ったり脱水いたしましょう。

スーツも同様に弱洗いで洗う事は出来ますが、必ず型崩れが発生いたします。
専門の機械がないと中々キレイにピシッと伸ばしたりする事は出来ません。

家庭用のアイロンですと、電気の熱が高すぎてお洋服にテカリやアタリが出て白くなってしまう事もあります。

購入価格の高い製品でも安い製品でもお気に入りのお洋服の場合には、やはりプロに任せた方が良いと思います。
その方がリスクも軽減出来て自分の時間も確保できますからね♪

僕個人的には、特にスーツはお家でのお洗濯はしない方がよろしいと思います。

ダウン製品の場合も、大きな乾燥機のあるクリーニング店の方がふっくらと仕上がりますのでオススメ致しますよ~。

ではでは良い衣替えを~♪

クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル

尾上昇
尾上昇
大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。

メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。

メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。

メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。

メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。

”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。