そんなに汚れていないしこれ洗わなくても良いんじゃないはアリなのか

 

洗った方がいい場合と洗わなくても良い場合がある

はい、よくあるご質問で「一回しか着ていないし洗わなくても良いんじゃないの?」と言うお声をお伺いする事があります。

考え方にもよりますが、お洋服を洗うと言う事は汚れを取る為に少なからずともお洋服に負荷をかける訳で当然劣化を促進させます。

でも、洗わずにそのままにしておくとひょっとしたらもっとお洋服の生地が傷んで劣化するかも知れません。
例えば、アウターなら外的要因の汚れが付きやすくインナーなら人体の汗や皮脂汚れが付きやすい状況です。

そう思いますと、確かに何でもガンガン洗ってクリーニングすれば良いって訳ではありませんね。

実際に洗わないで部分的に処理する方が良いお品物も存在いたします。
では、もし洗わなかった場合と洗った場合では何がどうなるんでしょう。

おはようございますオノウエです。
僕は着用すればクリーニングする事をオススメいたします。
その時には大丈夫でも、1年後2年後に黄色くなってくるかも知れませんしね~。

 

洗ったから弊害が出たと言う場合は、実は今まで洗わなかった事が大半の原因

はいここでクリーニングした場合のメリット・デメリット出してみました。

中にはクリーニングすると現れる弊害なんかも確かにありますが、勘違いしてはいけないのは洗ったから弊害が出たと言う場合は実は今まで洗わなかった事が大半の原因なのです。

その状況は、特にクリーニングをするスパンが長い場合に起こります。
では例を見てみましょう。

【クリーニングした場合のメリット・デメリット】

例)①長い時間着ていたので全体的に汚れが付いている時の場合

クリーニングした方が良い事〇
クリーニングを行い汚れやシミを落とす事で、変色や、生地に付いたシミの成分分解による劣化を防ぐ事が出来ます。

クリーニングした方が悪い事×
汚れた状態で長時間放置していた場合、汚れやシミにより生地の品質が劣化して色素が壊れた為(経時劣化)に、クリーニングをする事によって染料が動く(色移りする)。

あと虫食い等で衣類に張り付いているだけの、磨り減った繊維クズがクリーニングによって落ちる事で穴が開く事も有ります。

 

例)②空気中のススなど外的要因で付いた汚れの場合

クリーニングした方が良い事〇
クリーニングをする事で、排気ガス等の油膜やススやホコリを落とせるので、何となく黒っぽい見た目もキレイになる。

クリーニングした方が悪い事×
例)①と同様です。

 

例)③色など見た目の変化の場合

クリーニングした方が良い事〇
クリーニングする事により、表面の油膜や汚れを落とす事で、より生地本来の色を鮮やかに再現する事が出来ます。

クリーニングした方が悪い事×
光により化学変化して起きた色落ちや、汗により色褪せた部分がクリーニングする事によって逆に顕著に表れ、すごく鮮明になる(境目が目立つ)。

 

例)④仕上がり時の風合い変化の場合

クリーニングした方が良い事〇
クリーニングする事により、綿はサラッとした手触りになり、ウールやダウンはふっくらと仕上がる。

クリーニングした方が悪い事×
クリーニングした事により、毛羽立ちやピリング(毛玉)が発生したり、クリーニングで取り切れなかった残留物が、乾燥時の熱などの影響で活性化したりする(変色・退色・脱色等)。

 

クリーニング屋にお洋服を出す時に気になる事を伝えるポイントは

はい、まずお洋服をクリーニングしてもらう時には、「生地が傷まない様に気を付けてクリーニングして欲しい」とか、「仕上がりは線をシッカリと入れて欲しい」等の要望をシッカリとクリーニング屋さんの店頭で受付のスタッフに伝える事です。

そして、出来るだけその要望に応えてもらえるかどうかなのです。
そういたしますとその要望に応じたコースをオススメしてくれると思います。

あと、一度でも袖を通したらメンテナンスしておかないといけません。

デメリットで多く見られたように汚れた生地には経時劣化が起きていますので、クリーニングすると異常個所がハッキリと表に出てしまう事が多いようです。

お品物によっては洗わない選択肢もあります

もちろん洗わずにメンテナンスをする選択肢もあります。

自分では全体の汚れは気にならないがこのシミだけは絶対にとって欲しいとか、このシミは気にならないんだけど全体のくすんだ汚れを取って欲しい等、人それぞれの価値観があると思います。

例えば、エリに付いたリアルファー等は基本的にはお肌に直接触れない限り、外的要因で部分的に汚れが付く事が多いです。

その時にはブラッシングなどを外で行いくっついたホコリや衣類の害虫の卵等を払って取ってしまえば、クリーニングしなくても十分メンテナンスは可能です。

ですので、その場合は毎回クリーニングはしなくてもいいですよね。

ちなみに、衣類の害虫であるヒメマルカツオブシムシはマーガレットなどのキク科の植物に生息していますので、ベランダ等でのガーデニングの際には害虫をお家に持ち込まない様に十分にお気を付け下さい。

それでは良いクリーニングライフを~♪
ではでは〜。

クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル

尾上昇
尾上昇
大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。