昔ながらの米粒で墨の汚れを取る方法は理に適っていた
先人の知恵
はい、昔におばあちゃんに、墨を取る時には米粒を塗りこんで、そっちに墨を移してから洗って取ったらええねん、って聞きませんでしたか?
何時の時代でも、『黒いシミはお家では取れにくい』と、言うのがお洗濯の悩みでもあります。
そして、淡色系のお洋服に付いた日には、泣きそうになります(笑)
いえ、笑い事ではありません!はい!
まず、その取れにくい黒いシミの正体は、黒い顔料か、黒いカーボン(スス)のどちらかになります。
もっと細かく言いますと、基本的にはどちらも同じものになるんですね。
顔料の黒はイメージで言うと、油に包まれたカーボン(スス)ですからね。
おはようございます、シミ抜き修復師のオノウエです。
米粒には、セルロースなどの成分が入っており、その成分が黒い汚れを吸着して、取ってくれるんですね。
いや~、先人の知恵は偉大ですね♪
溶けない黒い汚れは物理的な力で取る
はい、顔料のウチは、まだ油性の処理である程度取れますが、それで残った場合は、シミを取るのが難しくなります。
カーボン(スス)は炭素です。
あのダイヤモンドも、透明の炭素で出来ております。
ですので、溶ける訳がありません。
砕けたとしても、余計に細かくなって余計に繊維の奥まで入り込んで大変な事になります。
と言う事で、固形の溶けない物質ですので、物理的な力でカーボン(スス)を吹き飛ばすか、くっ付けて取るという方法が、最も有効と言う事になります。
スス取りの方法でカーボンを除去
まず、大前提なのがお家ではあえて、物理的な方法で取るような無理をしない事。
ススといえば、墨汁もその仲間です。
お家で墨汁を取ろうとした、経験のある方ならご存知かと思いますが、基本的には完全には取れませんよね。
お米で取ると言うのは、ススはミクロの粉みたいな物なので、糊の様な物にくっ付けて取ると言う発想なんです。
もちろん、今のクリーニング屋のしみ抜きではご飯粒は使いませんが、原理は同じ方法で取る事が出来ます。
ただ、最初の一発目の処理で、しっかりとススを生地から浮かせて取ってしまわないと、繊維の中に残ってしまいます。
墨のしみ抜き処理は、プロでも難しいシミ抜きの一つなんですね。
でも、処理済みの墨も、現状よりは良くいたしますよ♪
ええ、なんでも最初の一手は、肝心です!
ではでは~
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
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