汗の成分が残ったままで長期間保管に入ってしまいますと色が抜けてしまうかも知れませんよ
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汗が付いた部分と付いていない部分の生地の境目が一番色(色素)の変化が起こりやすい部分です
はい、今回の事例はお直しする時にシッカリと汗抜きの処理を行っていなかった為に、いざ着用しようとクローゼットから出してみたら筋の様な状態で色が抜けてしまっていたので何とかして欲しいとのご依頼でした。
たまに輪の輪郭の様にシミが見えたりする「輪ジミ」や、ライン状に色が抜けたりする色(色素)の変化が一番起こりやすい状態が発生する事があります。
おはようございますオノウエです。
その状態とは汗等の水分が付いてしまった時に、水に溶けやすい水溶性の汚れが動いてしまう状況です。
水分により濡れている部分と濡れていない部分の境目が出来てしまい、その境目に汚れが溜まったり汗の成分が溜まる事でその部分の色素が弱ってしまい輪の様な筋状の色変化が発生するのです。
「輪ジミ」の汚れやシミに対しては「特殊復元加工」で対応して筋状の「色抜け」に対しては「特殊部分色修正(染色補正)」で対応する事が可能です
例えば「輪ジミ」の場合には輪の様に汚れが溜まって発生してしまった汚れの筋を染み抜きして取り除きます。
「色抜け」に対しては、その無くなってしまった色を「特殊部分色修正(染色補正)」を行い再び足してあげる事により色を元の状態近くに戻す事が可能なのです。
今回の事例の様に着用してからお洗濯までの間隔がかなり空いている場合や何か月もお洗濯をしていない時には特に生地の色が変化して薄くなってしまったりする現象が起きてしまいます。
早めに対策を行えば比較的に治る確率が高くなりますのでクローゼット内のお洋服は定期的にチェックを行う様に致しましょう。
特に濃色のお洋服を着用した場合にはお直し前にシッカリと水洗いのメンテナンスも行い、後に変色が発生しない様に気を付けましょう。
ではでは~。
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。