シルクのネクタイをお家でお洗濯するとエライ事になりますからご自分でのお洗濯を考えている場合にはお止めくださいませ

結論から言いますとシルクのネクタイをお家でお洗濯するとシルクが傷んで元には戻らなくなる可能性が非常に高いです

はい、お家でのお洗濯は水洗いでしてシルクは水にはめっぽう弱い素材ですので、お家でお洗濯してしまいますとエライ事になります。

たまにネクタイをワイシャツのポケットに入れたままでウッカリとお家洗濯をしてしまったという事例もあります。

その時にはネクタイの縫製を完全にバラバラに解いて、捻れて縮んだ芯生地を伸ばして形を整える修正を行い出来なければ交換も行った後で表のシルク生地を少しずつ修正してお直し致します。

その時にシルク生地の色は色修正にてある程度復元する事は可能ですが、シルクの繊維に受けた脱水時の絞りシワ等のダメージはどうしようもない事も多いです。

おはようございますオノウエです。
水洗いでお洗濯してしまったネクタイの修正は生地の再生の道は険しく完全には元の様には戻りません。

ですのでデリケートなシルク素材のネクタイはシミ抜きの得意なクリーニング屋さんでしっかりとケアして頂きましょう♪

 

ネクタイの生地はシルクである事多く色も生地の性質上薄くなったり滲んだりする事があり白っぽく毛羽立ったりも致します

ネクタイは、2世紀初めに元々ヨーロッパの兵士が首に防寒の為に巻いていたウールのスカーフがルーツと言われています。

そして最初のネクタイは「クラヴァット」と呼ばれ当時のフランスのルイ14世が使用した事で当時の流行になったそうです。

17世紀には普通のネクタイの他にも、結び目だけを強調した「蝶ネクタイ」や競馬場に訪れる紳士の間で「アスコットタイ」などが流行ります。

ちなみに日本ではアメリカに日本人で初めて訪れたと言われております、ジョン万次郎と言うお方が日本人で最初にネクタイをして日本に持ってきたと言われております。

ネクタイ生地の種類には色々な物が使われておりますが、やはり一番に思いつくのはやっぱりシルクですよね。
それ以外にもシルクとウールの混紡や、はたまた麻や綿やポリエステルの物まであります。

あと、アセテートやレーヨンとの混紡等々キリがないくらい種類が豊富ですね♪

今回にお受けいたしましたシルクのネクタイに付いてしまった、食べこぼしと思われるシミは生地にダメージを与える事なく綺麗に取り除く事が出来ました。

しかしネクタイはデリケートな素材で出来ている為に、日々の使用頻度が高い場合には生地の損傷が激しくいろんな事が起こります。

 

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この画像の部分は剣先と言われる部分で一番負荷がかかりダメージの出る所です。

そして傷んだ生地は見た目では分からない事が多く、擦り切れてかろうじて生地にくっ付いているだけの状態なのです。

その状態でクリーニング致しますとと細切れの糸が洗った拍子に落ちてしまい、生地が無くなってダメージが顕著に出てしまう事もありますので要注意です。

シルクのネクタイのお手入れで毛羽だった場合の対処法としては、少しの毛羽立ちぐらいならライターでさっとあぶって、細分化(白っぽく見える現象)したシルクの毛羽を無くしてしまうとキレイになると製造会社の方からも教えて頂きました。

もちろん自己責任でシルクの生地を焦がさない様に注意する事は必要ですけれどね。

同じネクタイをヘビロテで使用致しますと先ほどの画像の様に、直ぐに擦り切れて生地が傷んでしまいますので複数のネクタイをローテーションで使用して生地を休ませてあげましょう。

もしもシミや汚れが気になりましたらご相談下さいませ♪

【全国郵送対応の染み抜きのご相談はこちらまで】

ではでは~。

クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル

尾上昇
尾上昇
大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。

メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。

メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。

メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。

メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。

”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。

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