お洋服に付いてしまった臭いは完全に取る事は出来るんでしょうか?
微妙な「お洋服に付いてしまったにおい」は人の感覚の違いなので完全には取れない
はい、いきなり結論から入ってしまいました(笑)
おはようございますオノウエです。
「におい」と言っても誰にでも分かるような分かりやすい「におい」と、人によってはよく分からないぐらいの微妙な「におい」があります。
もちろんお洋服のお話ですよ♪
繊維によっては香水や体臭が吸着しやすい繊維もあります。
特に動物繊維やダウン製品は元々が動物の毛や羽根ですから、臭いを取る処理をしているとはいえ水分や蒸気を含むと多少なりともにおいがするお洋服もあります。
特に羽毛のダウン製品は製造の段階でシッカリとにおいが取れていないと、水分や蒸気を含むと獣臭がしてきたり致します。
綿製品も繊維が細かいものですと付いてしまったにおいは中々取れません。
ワイシャツとかTシャツは漂白剤を使ってもにおいを取り切れなかったり致しますからね~。
化学繊維でも吸水性や弾力性をアップさせている生地ですと、繊維に細かい溝や気泡がありますのでソコににおい成分が入ってしまうと中々取れにくい傾向があります。
誰にでも分かる様はにおいは漂白まですればほとんど無くなりますが、なんとなくにおう様な感じのにおいの場合は完全になくなる事はありません。
その感覚は人によって違いますからね~
これらは僕が仕事をしていて感じた事です。
衣類に付いた大まかなニオイを応急処置で消す手段としては2種類あります
ええ、ニオイを消す手段として最近では当たり前の様に使われていますのが消臭剤です。
大まかに分けますと2種類ありまして、
基本的には芳香によってニオイをごまかしたりベールによって包んでしまうタイプ。
化学反応によって中和するタイプ等の2種類があります。
芳香タイプは原因までは除去出来ませんが、結果ベールで覆って臭わなくするか別のにおいを付けて分かりにくくするタイプです。
一番良く売れているのがこのタイプです。
このタイプを常時衣類を洗わずに使い続ける衣類の繊維や染色を劣化させますので緊急時だけに使用する事をオススメ致します。
化学反応タイプは化学反応を起こしてニオイを根本から除去するタイプです。
性能には差がありますが基本的には即効性能はありません。
さらに高濃度になると人体にも影響を及ぼす可能性もあります。
でも濃度が薄いと効き目も薄いのが現状です。
この他にもバイオ系の物や、物理的に吸収するタイプや酸化チタンなどの光触媒系もあります
どの消臭システムもどれが良いではなく、使用者が環境や用途に合わせて使用するのが良いようですね。
応急処置の消臭剤は使いすぎに注意が必要です。
もしもお洋服にダメージがいく様なことがありましたら本末転倒ですからね~
もちろん消臭剤を使った後にはクリーニングのメンテナンスも忘れずにして下さいね♪
ではでは~
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。