化粧品の元は油性の成分と言う事を知っておきましょう

化粧品の原料の多くは油性成分です。
汚れやシミの多くは階層になっており、１番上の層が油性にあたります。

〇シミの構造

シミの構造は、最初に油性の成分の幕がありますので、それを落とす効果の有る洗剤を使用する事が最も効果を発揮致します。

これからご紹介致しますご家庭でも出来る化粧品のしみ抜きの方法は、シミ抜きの処理後に直ぐにお洗濯をする事が前提の方法です。

しみ抜き処理後に長時間放置したり、温度や湿度が掛かりますとかえって取れにくくなりますのでご注意くださいませ。

必ずお洗濯前の直前に行って下さいませ。

 

 

 

マスカラ編

マスカラは油性の成分の他にも、顔料（色の粒子）が主原料の入っている為に、水だけではもちろん油性の処理をしても完全に取れません。

細かいミクロの色の粒子が原料の中に入っている為に、この粒子が生地に浸透すると簡単には取れなくなります。

ご家庭にあるものでマスカラを取るのであれば、クレンジングオイル（オレンジオイル配合が特に効果アリ）や台所用中性洗剤（界面活性剤の％割合が多いものほど効果アリ）がお勧めです。

ただマスカラは除去作業の間に生地を傷める事もありますので、作業には十分に気を付けて下さい。

残念ながらご家庭の処理では完全には取れない事の方が多いですので、プロにシミ抜きをしてもらう事をオススメ致します。

 

用意するもの：

①クレンジングオイル、または台所用中性洗剤

②歯ブラシ（極細か山切りカットの歯ブラシが効果アリ）

③小皿に水

④白いタオル３枚

 

白いタオルを生地の真下に敷いて下さい。
そのタオルにマスカラが付けば、マスカラが落ちてきている証拠です。

また新しい綺麗な部分にタオルを移動して、再び同じ作業を繰り返します。

 

①、まずはマスカラに直接クレンジングオイル、または台所用中性洗剤を直接マスカラを覆うように付けて下さい。

 

 

②、歯ブラシでマスカラを真上から真下に万遍なく叩きます（決して擦らない事）

この作業を繰り返す事によって徐々に落としていきます。
状態にもよりますが、事例は２センチ四方のマスカラをある程度落とす時間に２０分程度掛かりました。

 

 

③、マスカラが薄くなるまで歯ブラシで叩く行動を繰り返し行います。
効果が薄れてきたと感じましたら再度クレンジングオイル、または台所用中性洗剤を加えます。

 

 

④、マスカラが薄くなりましたら、タオルを水につけて少し湿る程度に絞り、真上から真下に生地を叩きます。

生地に残ったクレンジングオイル、または台所用中性洗剤の成分をすべて下に敷いたタオルに移る様に叩きます。（お洗濯の濯ぎと同じ効果を手動で再現する）

 

 

⑤、最初の段階よりは薄くなりましたがこれ以上は変わりませんでした。
一度ここまで取れれば後は通常のお洗濯を行って下さい。

このまま通常のお洗濯をする事で完全に取る事が出来なければこれ以上の過度な処理は止めましょう。

この様なシミ抜きを行なう場合は自己責任で慎重に行って下さいませ。

完全に取れないマスカラは生地が傷む前にプロに頼もう

先にマスカラを取れやすくする事でかなり薄くはなりますが、完全には取れない事があります。

もし取れていなければそれは顔料（水にも油にも溶けない粒子）ですので別の方法が必要になります。

その場合はプロにおまかせして下さい。
ご家庭での過度なしみ抜きは生地を傷めます。

ちなみにハイタ―等では顔料（水にも油にも溶けない粒子）は取れません。
時には引き際も肝心ですので、ムリはなさらない様にお願いいたします。