お洋服に付いた化粧品やシミが取れる『ご家庭で出来るシミ抜き方法』です(油性ボールペン編)

ファイル 2017-01-19 12 11 26

ボールペンのインクは3種類あり落ちにくい成分もあります

油性ボールペンの原料の多くは油性成分です。

ちなみに水性ボールペンは水性とは言いますが、水で落ちるという意味では有りません。
インクの成分に水を使っているという意味なので、油性のインクよりも落ちにくいのです。

顔料インクは色の粒子(細かいミクロのツブツブ)が入っている為に、さらに水性のインクよりも落ちません。

インクの中でも、もっとも落ちやすいのが油性のインクなのです。

そして、汚れやシミの多くは階層になっており、1番上の層が油性にあたります。

〇シミの構造

シミポスター0202

シミの構造は、最初に油性の成分の幕がありますので、それを落とす効果の有る洗剤を使用する事が最も効果を発揮致します。

これからご紹介致しますご家庭でも出来る化粧品のしみ抜きの方法は、シミ抜きの処理後に直ぐにお洗濯をする事が前提の方法です。

しみ抜き処理後に長時間放置したり、温度や湿度が掛かりますとかえって取れにくくなりますのでご注意くださいませ。

必ずお洗濯前の直前に行って下さいませ。

 

 

 

油性ボールペン編

油性ボールペンは油性の成分が主原料の為に、水だけでは完全に取れません。

ご家庭にあるもので油性ボールペンを取るのであれば、クレンジングオイル(オレンジオイル配合が特に効果アリ)や台所用中性洗剤(界面活性剤の%割合が多いものほど効果アリ)がお勧めです。

 

用意するもの:

①クレンジングオイル、または台所用中性洗剤

②歯ブラシ(極細か山切りカットの歯ブラシが効果アリ)

③小皿に水

④白いタオル3枚

 

白いタオルを生地の真下に敷いて下さい。
そのタオルに油性ボールペンが付けば、油性ボールペンが落ちてきている証拠です。

また新しい綺麗な部分にタオルを移動して、再び同じ作業を繰り返します。

 

①、まずは油性ボールペンに直接クレンジングオイル、または台所用中性洗剤を直接油性ボールペンを覆うように付けて下さい。

 

 

②、歯ブラシで油性ボールペンを真上から真下に万遍なく叩きます(決して擦らない事)

この作業を繰り返す事によって徐々に落としていきます。
状態にもよりますが、事例は5センチ線状の油性ボールペンを落とす時間に5分程度掛かりました。

 

 

③、油性ボールペンが薄くなるまで歯ブラシで叩く行動を繰り返し行います。
効果が薄れてきたと感じましたら再度クレンジングオイル、または台所用中性洗剤を加えます。

 

 

④、ほとんど油性ボールペンが付いているのが分からなくなりましたら、タオルを水につけて少し湿る程度に絞り、真上から真下に生地を叩きます。

 

 

生地に残ったクレンジングオイル、または台所用中性洗剤の成分をすべて下に敷いたタオルに移る様に叩きます。(お洗濯の濯ぎと同じ効果を手動で再現する)

 

 

⑤、これで油性ボールペンは見えなくなりましたね。
ここまで取れれば後は通常のお洗濯を行って下さい。

ここまでくれば、このまま通常のお洗濯をする事で完全に取る事が可能です。

 

お料理と同じく、シミ抜きも先に油性ボールペンを落としやすくする為の下ごしらえが重要です

先に油性ボールペンを取れやすくする事で、後は通常のお洗濯をすれば落とす事が可能です。

水性や顔料のボールペンは除去方法が異なります。

もうワンランク上の、『ご家庭で出来るシミ抜き方法』はまた配信いたします。
この様なシミ抜きを行なう場合は自己責任で慎重に行って下さいませ。

 

クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル

尾上昇
尾上昇
大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。

メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。

メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。

メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。

メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。

”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。

コメントを残す