デリケート素材に付いた洗っても取れないシミは無理して取ろうとしない様に致しましょう
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洗っても取れないシミは時間が経ちますと温度や酸素とも反応して色も変化してくる事もあります
はい、特にジョーゼットの様な透け感のある生地は薄手で繊維もデリケートなシルクやレーヨンが使用されている事も多く、合成繊維混紡の場合でも擦れ等の物理的なダメージには弱く直ぐに傷んでしまいます。
シミが付いた場合には取り除こうと焦ってしまいついつい擦ったりしがちですが、そう致しますと生地目が開いたり細い繊維が切れてしまったりと弊害が発生致します。
お洋服の生地にはダメージを受けやすいデリケート素材や織り方も多くありますので、シミが付いてしまった場合の処置には気を付けないといけないんですね。
おはようございますオノウエです。
お洋服の生地の繊維の種類は綿や麻等の植物繊維やウールやシルク等の動物繊維である天然繊維の他にも、人工的に作られた再生繊維のレーヨンや半合成繊維のアセテートもありポリエステルやポリウレタン等の化学繊維もあります。
それら全てにはそれぞれの特性がありますので応急処置や染み抜き時には全て同じ方法では無く、それぞれの生地の特性に合った応急処置や染み抜きの方法を行いましょう。
生地の種類もそうですがお洋服の織り方や使用する洗剤や漂白剤の作用も想像しながらお洋服のメンテナンスを行う必要性があります
全てに効果の出る万能の洗剤が無いのはその対象となるお洋服のシルエットや生地組成や繊維種類等が千差万別だからなんですね。
それに加えて使用する溶媒が水であったりドライクリーニングで使用するドライゾールであったり、洗剤であったり染み抜き用の薬品であったり等様々な事が重なり結果が生まれます。
一つとして同じ状況の汚れやシミが付いたお洋服はありませんのでその一つ一つに対しての対応策があるのです。
その対応策をどこまで出来るかがプロの腕の見せ所と言う訳なんですね。
今回のかなり古いと思われるジョーゼット生地に発生した黄色いシミも、生地の特性やシミの経過時間や状況に応じて薬品の濃度や温度による化学変化等をコントロールしながらダメージを最小限に綺麗に取り除く事が出来ました。
とんでも無くシミ抜きって難しい様に思っえますが基本的な生地の種類とシミや使用する薬品の特性を覚えて処置する事でお家でのお洗濯でもかなり落とせる様になります。
時間が経ちますとどうしても良くない方に状況がシフトしてしまいますので、シミに気がついたらお早目の対策をオススメ致します♪
ではでは〜。
【遠方の場合の染み抜きのご相談はこちらまでご連絡くださいませ】
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。