濃色のパンツにシミが付いたので擦ったら白くなったけど何で?
特に濃色のお洋服には注意致しましょう
はい、お洋服に少しだけシミが付いてしまった場合に、擦った事ってありませんか?
濃色のお洋服だと、普通に擦ると白くなってしまいます。
特に濃色の黒や、グレー等はすぐに白けてしいますので超危険です。
そして、お洋服が白くなるのには、理由があります。
おはようございます、シミ抜き修復師のオノウエです。
その、擦ると白くなる原因は、大きく分けると大体2つに分かれます。
擦ると白くなる2つの原因とは
ええ、必ず何事にも原因があって結果があるものですので、お洋服の色が白けるのにも原因が2つあるんです。
1つ目の原因
擦った事によって色素が痛んで、色が抜けてしまう事です。
なぜ、擦るだけで色が抜けてしまうんでしょう?特に、タオル地のオシボリの場合には、殺菌の為に塩素が使用されて洗浄されています。
タオル地のオシボリって、塩素っぽいニオイがしませんかね?
ですので、このオシボリを洗浄した時にすすぎ不十分で、完全に取れずに残った塩素が生地に反応して、色が抜けてしまう事等もあるんですね。
2つ目の原因
擦る事によって起こる、物理的現象です。
実は、どちらかと言うとこちらの原因の方が、ほとんどの白くなる現象の原因を占めております。
擦る事によって起きてしまう、生地の糸のささくれが原因です。
色が変化したのではなく、ささくれる事で光の反射の見え方が変わり、人間の目には白く見えてしまうのです。
では実際に、いったい何がお洋服に起きているのか、画像で見てみましょう。
正常な状態の生地の画像(40倍)は色も均一で、黒い部分と白い部分が綺麗にコントラストを描いています。
しかし、このまともな生地を擦る事によって、糸がササクレてしまい、人間の目にはそのササクレが光を乱反射して白っぽく見えるようなります。
見るからに白い感じですよね。
擦った為に『白化現象』の起きた生地の画像(40倍)です。
ええ、この現象を、『白化現象(はっかげんしょう)』と言います。
その他の専門的な言い方では、フェブリル化、分繊(ぶんせん)化とも言います。
これは、糸そのものがダメージを受けて、起きている現象ですので糸を元に戻す事は出来ません。
もっと拡大した電子顕微鏡レベルだと、こんな感じでササクレてます。
絹繊維や、麻や綿やテンセル等の細い糸は摩擦を受けてしまうと、この様にササクレてしまい、これが光の乱反射を招き、人間の目には白っぽく見えるのです。
普段着用している間も、摩擦のスレにより、白化現象は起きています。
ですが、過度の物理的な力が加わらない限り、空気中の油分が付いていますので、摩擦のスレ白っぽくなっても、比較的にはそんなには目立たないのです。
でも、シミがついたからといって、擦ったりすると、すぐに色が抜けた様に見えたりします。
でも、そうなってしまっても、ある程度は直せるんですね。
糸の物理的なダメージは治せませんが、目立たなくする事は、可能です♪
油成分を生地に足してあげて、光を乱反射しない様にして人間の目には見えない様にしてしまう方法や、無くなった色自体を足してあげる事も出来ます。
もしも、白くなってしまった。
そんな時には、ぜひプロのクリーニング屋にご相談くださいね。
ではでは~
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
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