ドライクリーニングって何なの?どんなお洗濯なの??
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ドライクリーニングは何を使って洗っているんですか?
はい、最近では、『お家でドライクリーニングのお品物が、お洗濯出来る洗剤です。』って、いろんな種類の洗剤が、販売されていますよね。
ですが、それらは実はドライクリーニングとは根本的に違います。
お家でお洗濯するのは、どんな洗剤を使っても水洗いなんですね。
ですので、ウール洗い専用のお家で洗える洗剤でも、ウールのセーターは洗い方によって当然縮んでしまう事があるんですね。
では、ドライクリーニングではナゼ縮まないのでしょう?
はい、まずドライクリーニングを簡単に説明を致します。
ドライクリーニングは、水で洗うと縮んだり型崩れしたり色が出るようなお洋服を、水の代わりに溶剤で洗う方法なのです。
溶剤とは、平たく言うと、衣類洗浄用に特化して精製された『油』の様な性質をもつ、
『ドライゾール』と言う液体です。
おはようございます、「京技術修染会」認定修復師のオノウエです、まいど!
『ドライゾール』は見た目はサラッとした透明の液体です
ええ、業界の当り前な為に、わざわざお客様には改まってご説明する事がありません。
そして、聞かれる事もほとんどありません。
ですので、クリーニング屋のドライクリーニングは、専用の洗剤を使えば、お家でも可能だと思われがちです。
ですが、専用の機械が必要で、排水が無く水を一切使わない洗濯方法なので、お家では絶対にドライクリーニングは不可能なんですね。
ドライクリーニングではティッシュを洗っても原形で出てきます
はい、お家の洗濯機ドライコースで、もしティッシュ洗ったらどうなるでしょう?
おそらくクチャクチャになって、指で広げる事も出来ません。
しかも溶けてるかも知れません。
それはもちろん水洗いだからなのです。
※音が出るので注意して下さいね。
しかし、ドライクリーニングなら、普通に丸めたティッシュを広げる様に元に戻せます。
※音が出るので注意して下さいね。
要するに、衣類に対してのダメージは、水に比べてムチャクチャ少ないのです。
だから、ドライクリーニングはデリケートな素材に最適なんですね♪
ドライクリーニングの専用機械
最初に言ったとおり、しかも、排水は出ません
ドライクリーニングでは、排水は出ませんし、排油も出ません。
汚れはすべて、専用のフィルターに吸着致します。
お洋服を乾燥した後は、気体になった溶剤を冷却して、液体に戻しキレイな状態にして再利用致します。
なぜ油で洗うと汚れが落ちるのか
それは、衣類に汚れが付くメカニズムがあるのです。
まず、お洋服の生地に空中に浮遊する油煙(油)が付着して、その油煙の油が接着剤の代わりをはたし、空中のススや粉塵やホコリがお洋服にくっつくのです。
だから、お洋服に付いている接着剤の代わりになっている、『油』を落とせば、汚れは取れるわけです。
これが、ドライクリーニングです。
更には、洗浄力の強さも、溶剤の種類や比重により異なります。
そして、お洋服の表面の油膜である油だけを取り除き、のちに専用のリンスにより、ウール自身の油性分はしっかり残して、手触りよく仕上げる事が出来ます。
よく、ドライクリーニングをクリーニング屋ですると、ウールの手触りがパサパサになる、と言う方もおられます。
それは、かなり洗浄力の強い洗い方法の、ドライクリーニングだからです。
もし、気になるのであれば、洗浄方法に手触りの良いコースが有るクリーニング屋が多いので、受付のスタッフに聞いて見て下さいね。
必ず、あなたのお洋服に合う洗浄コースが有るはずです。
お気に入りのお洋服は特別なコースでね♪
ではでは~。
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。