ファンデーションを落とす為にはファンデーションとよく似た成分を使わないといけないんですね
お家で水洗いの出来ないお洋服にファンデーションが付いてしまった
はい、ゴールデンウイーク3日目の昭和の日振り替え休日はいかがお過ごしでしょうか?
僕はと言えば相も変わらず店頭シミ抜き実演を実施中でございます♪
ところで、最近では特に衣替えのお直しされるアウターによくお見受けいたしますのが、襟元に付いたファンデーションのシミです。
基本的にはファンデーションのシミってお家では中々取れません。
大体のファンデーションは油性で耐水効果がありますので水洗いだけでは落ちません。
仮にお家でファンデーションのシミを取ろうとした場合には、ファンデーションとよく似た成分を使わないといけないんですね。
ファンデーションは油性の原料に薬品などを使用して色を混ぜ込み作られています。
と言う事は、ファンデーションのシミを取る為には油性の洗剤を使わなくてはなりません。
ただ、その後には必ず洗う事もセットにして考えておかないといけません。
洗剤成分が生地に残ってしまいますと、後で色素を弱らせて変色や輪ジミの原因になるかも知れません。
でもアウターですと、お家では洗えないお洋服が大半ですので悩ましい所ですね。
おはようございますオノウエです。
ですので基本的にはクリーニング屋さんでのシミ抜きになります♪
ファンデーションは耐水性が高くそう簡単にはお家の水洗いではおちないんです
ええ、ファンデーションは水を弾く油性ですので油性汚れが得意なドライクリーニングが有効です。
ちなみに勘違いをされている方も多くおられるのですが、ドライクリーニングは洗浄力が無い為に汚れが落ちないと思われている方も実際にはおられます。
実はドライクリーニングはお家のお洗濯とは違い、使うのは「水」ではなくクリーニング用に生成されたドライゾールという「油」です。
お家でのお洗濯ではどんな洗剤を使っても必ず「水」で洗いますので、生地自体に水が浸み込まない様にお洋服に加工がされていない限り、水が浸透して生地を膨潤(膨らませる)させますので少なからず必ず型崩れを起こすんですね。
その点、ドライゾールはお洋服の生地には浸透しても、水の様に膨潤させる事はありませんので型崩れが起こりにくいのです。
洗浄力が無いから型崩れせずに洗い上がる訳ではないんですね。
ドライクリーニングでは水溶性の汚れは落ちにくいのは事実ですが、油汚れを落とす効果はお家でのお洗濯とは比べ物にはならない位落ちます。
そりゃ油で洗っている訳ですからね。
ここで、油で洗うと油分が抜けてしまいパサパサになるんじゃないかという声も聞こえてきそうですが、ドライクリーニングには種類があり、その種類により油分が抜ける洗浄力は違います。
ちなみにドライゾールという「油」を使ったドライクリーニングでは油分が抜けてしまいパサパサになる事はほとんどありませんし、仮に抜けてしまってもクリーニング屋さんではその油分を再び補給して手触りを以前よりもよりシットリとさせる事も可能なんです。
と言う事で、落ちにくい!落とせたとしても面倒臭い!
そんなファンデーションのシミはクリーニング屋さんにお任せ下さいね♪
ではでは~。
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。