あらかじめシミがどんな性質か分かっていればシミの取れるイメージが出来やすいので何が付いてしまったのかを店頭ではお伺いするんですね

何故クリーニング屋さんの店頭では何のシミが付いたかをお伺いするのかと言いますと染み抜き時の目安としてシミの種類をお伺い致します

はい、クリーニング屋さんに染み抜きをお願いする時には殆どの場合には「何のシミが付いてしまったか分かりますか?」と聞かれる事があると思います。

実はそれって結構参考になる重要な情報なんですね。
あらかじめにシミがどんな性質か分かっていれば処理も比較的スムースに行えます。

その時にお伺いした事が勘違いで間違っていたとしても、その時のシチュエーションをお聞かせ頂ければ今までの経験や記憶から推測して想像する事が出来るのです。

シミの付いた経緯のシチュエーション情報も染み抜き時にはとっても参考になります。

おはようございますオノウエです。
もしも記憶に殆ど残っていなくてもお聞かせいただけると非常にありがたいのです♪

 

「何時?」「ドコで?」「何が?」付いたのかは分からないという場合も多々ありますが、クリーニング屋さんでは何が付いたか分からない様なシミの場合にはその染み抜きをどの様にして行っているのかご存じでしょうか?

実は、そんな時には最初にお客様からお伺いしたシミの種類の事を頭の片隅に記憶しながら、染み抜きのセオリー通りに基本手順をひとつづつクリアして染み抜きを致します。

お伺いしている種類の成分に反応する染み抜き処理を行う場合には、特に慎重にそのシミ抜き剤に対するシミの反応を確認するんですね。

もしも、
その時にお伺いしていた、シミの種類に有効な染み抜き剤に対して反応が大きく出た場合にはビンゴです!

後はその反応の大きかった処理方法を生地にダメージが発生しない様に慎重に行い取り除いていくんですね♪

その過程での駆け引きが技術者にとっては面白いというか緊張の中にある楽しみなのです!
あっ、技術者って言うほどのモンでも無いですが(笑)

どんな事でも基本に忠実な「セオリー通り」と言うのは一大事には進むべき指標となります。

一足飛びに物事は簡単には上手く行きませんので、毎日の日々の積み重ねや経験がいざと言う時には役に立ちます。

どんな時にでも手順をスッ飛ばさないで、基本通りに順番に行う事がシミ抜きでも大切なんですね♪

今回のシミは油性の処理を行った時には全く反応しませんでしたが水溶性の処理で少し反応しました。
その後に反応した水溶性の処理を温度を掛けてじっくりと試したところ取り除く事が出来ました。

恐らくは酸化してしまい取れにくくなってしまった水溶性のシミか糊剤の様なものだったと思います。

似たような事例では小さなお子様の涎(よだれ)などがあります。
取れにくい原因にはお乳や離乳食にも関係すると思われるのですが、小さなお子様の涎の成分は水分が殆どです。

ですので、お洋服に付いてしまいますと酵素の含まれた粘度のあるシミになりますので生地によっては影響があります。

この様なきめの細かい生地に付いて浸透してしまいますと、乾いてしまった場合には簡単なシミ抜きでは落ちない汚れになる上に、処理を過度に行ってしまいますと生地の色まで抜けてしまいますから注意が必要ですね。

もしも色が変化しても色修正(染色補正)で目立たなくする事も可能ですから最終的には何とかなる場合も多いです。

と言う事で何のシミが付いたか分からないシミでもご相談下さいませ~♪

ではでは~。

「何が?付いてしまったのか分からない場合のシミでもこちらまでご相談くださいませ」

クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル

尾上昇
尾上昇
大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。

メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。

メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。

メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。

メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。

”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。

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