お家でお洗濯したお子様のお洋服に付いた取れないシミ
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洗っても取れないシミ
はい、こんな経験はございませんでしょうか?
お家洗いで、洗う前にちゃんとシミの部分に洗剤を綿棒で浸みこませてから、すぐに洗ったのに、洗い上がってから取れていない。
特に、お子様のお洋服に付く汚れやシミは、ほとんどが水溶性(水に溶ける)もしくは水油性(水と油が混ざっている)の汚れです。
ですので、普通は付いてしまった汚れでも、すぐにならお家洗いでも、お洗濯すれば簡単に取れるはずなのですが、中には取れないシミもあるんです。
その、洗っても取れないシミは、酸化したシミの可能性があるのです。
おはようございます、オノウエです。
クリーニングプロショップでは、油性の溶剤で処理を行った後に、水性の処理を行い、残った色素のシミは部分除去いたします♪
衣類の『酸化』現象
ええ、『酸化』って聞いた事ありますかね。
あのリンゴの切り口が、変色するアレです。
実は、リンゴの切り口が変色すると、原理は同じなんです。
そうです、『酸化』とは、空気中の酸素と反応して、化学変化を起こす事を言うんですね。
ちなみに、リンゴの場合は、ポリフェノールが酸素と反応して変色いたします。
では、酸化するとどうなるのでしょう?
はい、生地に付いたシミは、とても取れにくくなります!
身近で言えば、お肌の老化も活性酸素が原因の、お肌の酸化ですよね。
ちなみに、シミ抜きでは逆に活性酸素を発生させて、シミの酸化を促進させシミを分解して取る方法もあります。
もし、お洋服にシミが付いた場合の対処方法です、3つ書いてみました。
①乾いた布でつまんで取る
油性の汚れは、付いたすぐの段階ではまだ生地に浸透せず、生地の表面に乗っかっている状態ですので取りやすい。
②水を絞ったタオルで裏表から押さえる
水性の汚れは、水分のみは生地に浸透します。それ以外は、油性同様表面に乗っています。
ですので、裏と表の両方から押さえて、汚れを貫通させてタオルに移します。
でも、この時には絶対に擦らないでください。基本的には、お家洗いを出来るだけ早い段階で処理すれば、ほとんどの汚れは除去出来ます。
特に、ウール製品の場合は繊維が水分を弾きやすいので、だいたいの目安として、付いてからすぐなら50%はシミの除去は可能です。
③触ってはいけないシミもあります
不溶性のシミ(錆・墨汁・泥・花粉)は、触ってしまうと繊維に浸透して取れにくくなります。ですので、触らずにクリーニングプロショップにお持ち下さい。
プロでも、最初の処理を失敗すると、繊維に絡みつき完全に落ちない状態になる事があります。
以上が簡単な、対処方の説明です。
もしお家で取れないシミがありましたら、迷わずシミ抜きの出来るクリーニング屋にお持ち下さいね♪
ではでは~。
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。