お洋服にシワが出来てしまう状態を回避するには選ぶ段階から着用した時の状態をイメージしましょう
気になるお洋服のシワは何故出来るのかシワが出来やすい生地と出来にくい生地
はい、お洋服によっては着用時にシワがあっても「カッコいい」「カワイイ」お洋服もありますが、シワが出来ると違和感のあるお洋服の場合ですとシワが出来ていると着る時にカッコ悪い事もあります。
もちろん着用時の状況や保管時の状況にもよりますので、一概に生地がこれだからシワが出来やすいとかは無いのですが、やはりシワになりやすい生地の性質と言うのはあるんですね。
例えば大まかに分類いたしますと、植物由来の繊維はシワの自己回復能力が小さくシワになりやすいです。
化学繊維(人間が科学的に作った繊維)や、ウールなどの動物繊維は比較的にシワの自己回復能力が高くシワになりにくいです。
シルクはデリケートなのでシワより擦れ等により白く(白化現象)なったりします。
おはようございますオノウエです。
こういった生地の性質を知っているとお洋服を選ぶ時の参考になるかも知れませんね♪
生地の性質によってはその日の環境によって着ない方がイイお洋服も考えられると言う事が分かります
ザックリいうと、綿100%のシャツ等は生地が薄い割には密度が高いので水分や温度の変化に対して敏感に反応致しますのでシワになりやすいのです。
その反面、生地が分厚いと密度が荒い場合が多いので多少クチャっとなってもシワが戻りシワになりにくいと言う事です。
例えば、綿60%ポリエステル40%のシャツは、綿100%よりシワは少ない。
と言うように素材によって変わりますしそして環境によっても変わります。
シワの出来やすい3つの条件
①生地に水分が含まれる事。
②熱が加わる事。
③長時間圧力がかかる事。※クリーニングISEYAのお洗濯セミナーより抜粋
この内のどれか、もしくは複数に当てはまる場合にシワが発生致します。
例えば長時間デスクワークをされる方や運転手をお仕事とされております方の場合ですと、スカートやスラックスの後ろに座りジワが出来ると中々取れません。
その原因は、
座るとおしりの下部分に、③長時間の圧力がかかりさらに体温で②の熱も加わり、しまいには発汗などで①の生地に水分が含まれるも加わります。
そういたしますと生地の繊維も折れ曲がってしまいもう中々元には戻りません。
それ以外にも、お家でのお家洗濯には水分を使いますので当然シワになる可能性があります。
水洗いしてもシワになりにくい生地であればその場合は何らかの加工が施されている場合があります。
例えば「防縮加工」とか、「形状安定加工」等がそうですね。
でも、加工されていると糸が弱っている場合もありますので、耐久性は加工されていないお洋服と比べると良くはありません。
お洗濯以外では着用時に気を付ければシワが付きにくい状況を作れるかも知れません。
お洋服のシワを回避する為に心がけたい5つ方法
①植物由来の生地の場合は、密度の少ない荒い目の生地のお洋服を選ぶ。
②動物性の生地なら、お洋服はシワになりにくいのでそれを選ぶ。
③着用の最中に汗のかきにくい環境を作る。
④あまり関節を動かさない様にして、シワを回避する。
⑤長時間座らない様にする。※クリーニングISEYAのお洗濯セミナーより抜粋
もういっその事お洋服は着ない!
と言う事ではありません(笑)
これらの事に心がければ濃色のお洋服などは水分を含んだ場合や摩擦などにより色落ちなどの心配はありますが大部分のシワの出来る状態を回避出来ます。
この条件を自分のお仕事に当てはめて考えると良いかも知れませんね。
基本的にシワになりやすいお洋服を着用する時には汗をかいたりしやすい日や雨の日には着用しない方が良いと言う事ですね♪
ではでは~。
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
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