持って帰って外さなくて良いクリーニング屋の袋もある
クローゼットにそのまま直せる袋
はい、クリーニング屋からお洋服を持って帰った場合に、『お帰りになられましたら、まずは袋を外してください』って、クリーニング屋からよく言われますよね。
でも、『袋から外さなくても良いですよ』って言われる袋もあります。
それは不織布(ふしょくふ)と言う材質で出来たカバーなのですが、布ではありません。
ええ、布と書きますがお洋服用の不織布カバーは、一般的に言われる天然生地の布ではなく、糸状のビニールのような化学繊維の集合体です。
不織布は編んだり織ったりして作るのではなく、ほどく事が出来ないグチャグチャに絡んだ状態になった、ビニール繊維がフェルト化した物なんですね。
おはようございます、シミ抜き修復師のオノウエです、まいど。
身近にある物で言うと、紙も材質は違いますが同じ仲間ですね。
そしてお洋服用の不織布カバーには、色んな効果があります。
普通のビニールと違い通気性がある
不織布の拡大図を見てもらえると分かるのですが、不織布の良い所は、カバーに無数の細い隙間があるので、通気性があります。
そして当然カバーなので、ホコリが付くのを防ぎます。
ですので、勿論そのままクローゼットに保管出来ます。
これが何故良いのかと言うと、通気性があるので袋の中にガスや湿気がこもりにくいんですね。
うん、これは良いですよね。
不織布カバーにも弱点はある
不織布を引っ張ってみた拡大図。
細いビニールの集合体だと言う事が、よくわかりますよね。
最近では、不織布のカバーは100均などや、ホームセンターでも売っています。
中には、防虫や防カビ等の特殊効果が付いている不織布カバーもあります。
普通の防虫剤なら、クローゼットを開閉するたびに効果が薄れますが、一点ずつの不織布カバー自体に特殊効果が付いている場合は、効果が薄れにくく、湿気対策の換気も行ないやすいですね。
ですが、不織布カバーなら絶対に安心!
と言う訳でもないんです。
注意点は不織布で包装したお洋服を、クローゼットに入れる時には、必ずお洋服とお洋服の間に空気が通る隙間がないと意味がありません。
何故なら隙間が無いと、空気が流れ無い為に通気性が無くなります。
そして通常のビニール包装と、変わらない状態になってしまうのです。
ですので、湿気取り等の準備はやはり必要ですね。
1点づつお洋服自体に加工する方法もある
クリーニング屋では、お洋服一点一点に直に防虫や防カビ等の特殊加工をする事が可能です。
この場合には、直接お洋服に加工するので通気性の問題はありません。
お洋服に、直に加工いたしますので効果もバツグンです。
でも、それでもどうしようもない事もあります。
それは、クローゼット自体に高い気密性と湿気がある場合は、一度湿気が発生すると不織布の通気性の効果も1点づつの加工の効果もへったくれもありません。
カビも生えます。
そうです。
どんな事をしても、完璧に安全と言うことはありませんので、カビや変色を防ぐには色々と対策を複数いたしましょう♪
備えあれば憂いなし♪
ではでは~。
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
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