防水と撥水の違いを知ってもっと加工を有効に使おう

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防水(ぼうすい)と撥水(はっすい)の違いってあるの?

はい、『撥水(はっすい)』と、『防水(ぼうすい)』は全く意味が違います。

何となくご存知かとは思うのですが、いざ説明するとなると、中々うまく言えないかも知れませんね。

 

言い方も効果も、よく似ている様に感じますが、実はこの2つはまったく違うのです。

 

おはようございます、シミ抜き修復師のオノウエです。

知っていると、少し自慢できるかも知れない程度の微妙な情報ですが、知っていても損はありませんよ。

よく市販のスプレーには、防水スプレーとか書いてありますが、実はコレ撥水です。

 

 

『撥水(はっすい)』と、『防水(ぼうすい)』

 『防水』 とは


基本的に、水をまったく通さない生地などの事を言います。

例えば、ビニールで出来ていたり、コーティングやフィルムを接着
したりして、空気も水もまったく通さない様な生地等がこれに当たります。

ですが、最近ではごく一部のメーカーで、特殊なフィルムを使い、
空気だけは通す事も出来る特殊素材もあります。

『防水』は、生地自体が水を通さない元々の効果なのですので、
後付けで付ける事は出来ません。

防水の製品に、撥水加工をすると水を弾く感じになりますので、カビや
水垢などが気になる方には、防水製品の撥水加工も意味があるでしょう。

 

 

 『撥水』 とは


加工すると、水は通しませんが空気は通します、要するに、
通気性があるんですね、だから蒸れません。
 
 その上、何時でもどこでも、好きな時に加工が可能です。
 
『撥水』は、後から対象の品物に効果を付ける事が可能なので、
車で言うとワックスを付けて、水を弾くような感じです。

『撥水』は水を弾きますので、本来水が浸みこんで
しまう生地などには、水も汚れも浸みこみにくいので、
イコール、汚れが浸透しにくいんですね。

ですので、お気に入りのお洋服には撥水加工オススメなんです。

因みに、自然界の植物等は、細かい起毛の上に水が乗って転がる
為に水を弾きます。

最初から、自然界の撥水のこの構造に良く似た製品もある様です。

 

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超撥水と言われる状態

水が完全に、水玉状態になっています、この状態を、『超撥水』と、言います。
この状態になった水は、パタパタと払うだけで簡単に取れます。

 

さらに、市販のスプレー等で加工を行った場合は、熱を加えることでその効果をもっと発揮します。

例えば、スプレーし終わった後に、ドライヤーで熱風を少し離したところから、軽くあてるだけで、十分に効果がアップします。

この効果倍増方法は、以外に知られていません。

 

でも、スプレーしながらすると爆発の危険性があり、危ないので絶対にかけ終わってからしてね。
(自己責任でよろしくです)

 

イイことずくめの撥水加工にも弱点はある

ええ、成分がフッ素樹脂やシリコーン樹脂を含むので、誤って吸い込んでしまうと体に良くありません。

後乗せサクサク効果ですので、長持ちは致しませんし、沢山スプレーをすると生地の風合いを変えてしまいます。

 

さらには、水分を弾く許容範囲を超えると、水玉では無くベトッとした状態になり、水が浸みこんでもきます。

 

でも乾くと、また効果が蘇ります。
クリーニングすると、その撥水効果はリセットされます。

 

この様な、後付け効果のスプレー類の加工は、上塗りを繰り返さないでクリーニングは定期的にしないと、脱色の原因になるので気を付けましょう。

 

撥水する方が、アウターや靴やカバン等のお気に入りは、汚れずに長く使えますよ♪

ではでは~

 

クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル

尾上昇
尾上昇
大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。

メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。

メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。

メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。

メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。

”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
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