フェイクレザーのブーツやバッグや衣類はいきなり寿命がきます

o0450045013285743306

 

『本革』か『合成皮革』か購入時に確認

はい、基本的には『本革』でも『合成皮革』でも、クリーニングは出来ます。
ですが、『合成皮革』の場合は、クリーニングすると劣化が促進される場合がございます。

 

その場合にはクリーニングが引き金となり、最悪剥がれたりすることがあるんです。

でも、これってクリーニング屋が悪い訳では有りません。

『合成皮革』には寿命があるからなんですね。

 

おはようございます、シミ抜き修復師のオノウエです。

『本革』か『合成皮革』かどうかはお洋服の裏側に付いている、洗濯表示の所に『合成皮革』や、『ポリウレタン』などと記載されています。
洗濯表示を見て買い物をすると得をする
ええ、たまにお洋服の一部分等に『合成皮革』が使用されている場合などは、書いていなかったりもします。

 

でも、『本革』の場合なら、まず洗濯表示に書いてあります。
それが、高級品のアピールポイントになりますからね。

一部が『合成皮革』の場合には、こういう所に使用されています。

 

洗うとさらにダメになる素材

『合成皮革』には、確実に寿命があります。

 

この『合成皮革』(ポリウレタン)は空気中の水分で分解されたり、皮脂や汗などや紫外線の影響も受けやすく、3年から5年でダメになってしまうのです。

日本の気候では特に湿気が多いので、ポリウレタンの影響は阻止できません。
しかも、お洗濯すると顕著に影響が出て。ボロボロになったりベトベトになったりいたします。

 

エリの裏側等にも、使用されている事があります。

 

【合成皮革の種類】
一口に合成皮革と言っても、その使われ方は様々です。
そしてその素材はすべて、『ポリウレタン樹脂製品』、と言われる物です。

その特徴はおもに3タイプに分かれます。

 

①コーティング
生地の上へ、ペンキの様にポリウレタン樹脂を塗って、見た目は皮革と区別がつかないほどに見えます。

一般的に合成皮革と言われるのがこのコーティングです。

※劣化すると、ひび割れ、剥がれ、ベトツキが起こる。

 

②ボンディング(ラミネート)
生地の上に、ポリウレタン樹脂を塗って、さらに上から生地をサンドイッチしてくっつけた製品です。接着に使っている、生地の間にある樹脂が風を通さないので、保温性がありアウターによく使用されております。

※劣化すると生地がブクブクになったり剥がれたり浸みだしてきます。

 

③ストレッチ(カバードヤーン)
綿パンなのに引っ張ると、伸びて体にフィットするパンツに、使用されています。これは、樹脂を糸状にして、その周りに綿糸等をグルグル巻きにした、『弾性糸』、と言われる伸びる糸です。

※劣化すると硬くなって縮んだり逆に伸びっぱなしになったり糸がピョンピョン飛び出てきます。

 

これらはすべて同じポリウレタン素材ですので、必ず寿命があります。

 

参考資料:
年間シミ抜き除去率90%以上のクリーニング屋♪修復師のぼっちのブログ

 

寿命は突然来るかも知れない

購入してから一度も着用していなくても、ポリウレタンは製造されてから空気を触れる事で、空気中の水分により劣化が始まっています。

これは防ぎようがありません、ですので、そのつもりでご購入された方が良いと思います。

劣化した場合には、ポリウレタンがアチコチに、ベトベトが付きます。

ええ、生地の表面だけでなくベトベトが生地の中にまで浸透して、完全に同化してしまっている様な場合は、有機溶剤の力で溶かして取り除かないといけません。

 

そんな時には、クリーニング屋さんにお願いいたしましょう♪
ポリウレタンが、アチコチに付いて困ったら、いつでもご相談を♪

のぼっちに直接メールフォーム

ではでは~

クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル

尾上昇
尾上昇
大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。

メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。

メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。

メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。

メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。

”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。

コメントを残す