刺繍の部分に発生してしまった黄ばみや汚れ等のシミは無理に取り除こうとはしないで下さいませ

刺繍部分は生地の厚みがありますので食べこぼし等が付いた場合には成分が残りやすいのです

はい、実はクローゼットの長時間保管中にお洋服の刺繍部分が変色してしまったので何とかして欲しい等のご依頼は良くあります。

やはり刺繍に限らず生地の重なる部分や分厚い部分には食べこぼし等のシミが付いてしまった場合に、洗ったり濯いだりする工程が不十分の場合には長期保管中にシミが浮き出てくる事があります。

おはようございますオノウエです。

保管中には様々な問題が発生しやすい状況ですので、湿気が多い場合にはそのシミの部分がカビ等の発生原因にもなりますので気を付けたいですね。

 

シミや黄ばみを取り除こうとして全体的な洗剤や漂白剤の漬け込みを行いますと装飾部分や問題の無い生地部分のにまで余計な負担を掛けてしまう場合があります

今回の事例の場合には特に白ではなく少しグレーがかった色であり、更にはビーズ等の装飾もありますので洗剤や漂白作用を掛けてしまいますと装飾品のくすみや銀色部分の色は剥げの原因にもなります。

ですので出来ればその様な状況に遭遇した場合には何もせずに先ずはご相談下さいませ。

かなり古い十年前のシミでも殆ど分からないぐらいに綺麗に取り除ける可能性がありますので、ご自分で処置を行う前にご一報くださいませ。

特に無理してしまいますとシミや黄ばみ以外の部分にまで漂白作用の効果が出てしまい、色(色素)が変化して特殊技術である「色修正(染色補正)」を行わないといけない状況にもなりかねませんのでお気を付け下さい!

ではでは~。

【遠方の場合の衣替えの染み抜きのご相談はこちらまでご連絡くださいませ】

クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル

尾上昇
尾上昇
大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。

メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。

メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。

メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。

メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。

”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。