黒い汚れはススなんです実はススを取る方法は昔から変わりませんねん
車の排気ガスにはススや油や水が混じっています
はい、だんだんと寒くなってきましたよね、僕は寒いのが暑いのより得意ではありません。
子供の頃には寒い日は親父の車の後ろに立って、排気ガスを足に当ててあったまっていました。
今考えると、ズボンのひざ下が排気ガスにより、かなり汚れていたに違いありません(笑)
今の車は、比較的に排気マフラーが下向きに付いていますが、タクシーや外車RV車はちょうどパンツに付く位置にマフラーがある場合が多いのです気を付けてね♪
おはようございますオノウエです。
ススと言えば墨汁もそうですよね、ですので取り除き方も非常に似ています。
お洋服に付いたのはミックスされた汚れです
えええ、排気ガスの成分は、汚れた油や水の他に固形の細かいススが入っています。
さらに、雨の日や洗車後の状態なら汚れた水分がかなり混ざっており、お家では落ちにくい汚れが満載なんですね~。
ヘタにいじるとススの細かい粒子が繊維に入り込んで、取れなくなってしまう場合もあります。
昔におばあちゃんにスス(墨)を取る時には米粒を塗りこんで、そっちに墨を移してから洗って取ったらええねん、って聞きませんでしたか?
何時の時代でも、『黒いシミはお家では取れにくい』と、言うのがお洗濯の悩みでもあります。
まず、その取れにくい黒いシミの正体は、黒い顔料か黒いカーボン(スス)のどちらかになります。
もっと細かく言いますと、基本的にはどちらも同じものになるんですね。
そこで、米粒を塗りこんで、そっちに墨を移してから洗うのですが、米粒にはセルロースなどの成分が入っており、その成分が黒い汚れを吸着して、取ってくれるんですね。
溶けない黒い汚れは物理的な力で取る
はい、カーボン(スス)は炭素です、あのダイヤモンドも、透明の炭素で出来ております。
ですので、溶ける訳がありません。
たとえ砕けたとしても余計に細かくなって、余計に繊維の奥まで入り込んで大変な事になります。
と言う事で、固形の溶けない物質ですので物理的な力でカーボン(スス)を吹き飛ばすか、くっ付けて取るという方法が最も有効と言う事になります。
クリーニング屋には最新の機械がありますので、それが可能ですが。
お家なら先日にご紹介した、『お家で出来る染み抜きの機械をクリーニング屋が使ってみた』のこちらが使えると思います。
超音波で浮かして取る感じですね。
想像ですが、もちろん米粒も練り込んで同時に使いますと効果抜群のハズです。
でも、大前提なのがお家ではあえて物理的な方法で取るような無理をしない事。
冒頭で申した通り、ススといえば墨汁もその仲間です。
お家で墨汁を取ろうとした経験のある方ならご存知かと思いますが、基本的には完全には取れませんよね。
お米で取ると言うのはススはミクロの粉みたいな物なので、糊の様な物にくっ付けて取ると言う発想なんです。
もちろん、今のクリーニング屋のしみ抜きではご飯粒は使いませんが、専用の薬品を使い原理は同じ方法で取る事が出来ます。
ただ、最初の一発目の処理でしっかりとススを生地から浮かせて取ってしまわないと、取り切れなかったススがより繊維の奥に残ってしまいます。
ススのしみ抜き処理はプロでも難しいシミ抜きの一つなんですね。
ええ、なんでも最初の一手は肝心です!
取れなかったら相談してね♪
ではでは~
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。