フワフワのジャケットだからってダウンが入っているとは限らないのです

 

フワフワのお洋服の中身はダウンか化学繊維です

はい、フワフワの上着を指してダウンと言う表現をされる方もタマにおられます。
でも、それほどダウン製品って今の世の中には浸透しているんですね。

これはやはりユニクロさんの影響力が大きいですね。
昔はそこそこの高級品でしたが、今は誰もが着ている当たり前の素材となりました。

ちなみにダウンじゃないのなら何が入っているのでしょう?

ちょっとお洋服をバラすお仕事がありまして、中綿の入ったジャケットの中を見る機会がありました♪

おはようございますオノウエです。
その場合は中のワタは化学繊維のワタの場合が多いんですね♪

 

中綿ポリエステルのジャケットを分解してみた

ええ、実は中のワタは薄く万遍なく、均等な厚さで科学的に作られたワタです。
それが裏地のジャケットの形に添って縫い付けられているんですね。

そうする事によって動いて型崩れが起きない様に作られているんです。

これがダウンの場合は、袋に入ってブロック状にしてありキルティングして動かない様にしてあります。
最近では、その袋(ダウンパック)を使わない事により軽量化をはかる製品も出ておりますね。

 

その中綿の上に外側の生地がくるわけです。
三重構造ですね。

その上さらに内側に薄い膜をはり空気を遮断して保温性を上げたり、水は通さないけど空気は通したりして蒸れるのを防いだりと様々な機能を駆使しています。

 

中綿のあるお洋服の構造
①一番外側の生地(内側に風や水を通さない様にコーティングがしてある場合もある)
②中綿のワタ(この部分がダウンの場合だったり化学繊維だったりします)
③内側の裏地(表の生地より弱い生地が使ってあります)

簡単に説明するとこんな感じです。
と言う事で、今回の画像は化学繊維で出来たポリエステルの中綿だったわけです。

もちろん両方に良いトコロがあります。

化学繊維で出来たポリエステルの中綿ですと、この様に薄手に作れるのでシルエットがスマートになり、モコモコ感も少なくなります。

動物繊維とは違い化学繊維なので傷む事も少ないですしね。

 

ダウン製品は特有のボリュームとバツグンの保温力があります。
でも動物の羽根ですから、当然傷みますし臭いも発生するかも知れません。

まあ一長一短ですね。
そういう事で、この通り全く違うモノなので覚えといてくださいね♪

ではでは~。

 

 

 

クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル

尾上昇
尾上昇
大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。

メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。

メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。

メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。

メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。

”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
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