クリーニングしたYシャツの首回りがキツくなった気がする?
エリやカフスが縮んだ経験ございませんか
はい、『襟や袖口が、小さくなった気がする』って、こんな事を感じた事ってありませんかね?
何故こんな事が起こるのでしょうか?
実は、その原因の一つに、接着芯地の接着剤の変化があるんですね。
超簡単に言うと、『芯地の縮み』、が原因です。
おはようございます、オノウエです。
エリやカフスや前立ての分厚い部分には、芯地と言う生地が余分に入っており、その芯地には生地とくっ付ける為に、接着剤が使用されております。
芯地が入ってないと、フニャフニャで、ピシッと感が出ないから、芯地が入っているんですね。
そして、それが洗うと反応して縮むんです。
しかし、生地自体は縮まないので、シワになります。
接着剤が、高熱により柔らかくなって、高温で収縮してしまうんですね。
その事を、熱可塑性って言うのですが、使用されている接着剤は、そんな性質を持っているんです。
縮んだ場合には、エリやカフスの部分に立ての筋状にシワが入ります。
立ての筋状にシワを力いっぱい引っ張ると、一時的には伸びますが、またすぐに戻ってしまいます。
ええ、クリーニング店ではワイシャツが濡れている状態で、180度前後の鉄板で高圧プレスをして仕上げる為に、どうしても収縮してしまうのです。
でも、ワイシャツの縮みは、性能の良い機械や、手間をかける事によって、ある程度直す事も可能です♪
クリーニング屋のワイシャツを仕上げている動画
※大きな音が出ますのでお気を付け下さいませ。
クリーニング屋の、ワイシャツを仕上げる所なんて、あんまり見る事って有りませんよね。
あっ、ちなみに当店です、1年前の動画ですが(笑)
【ワイシャツの作業工程】 まずは、エリやカフスの縮みを、最小限に抑える機械を使ってプレスいたします。 その後、胴体部分をプレスして、その後、蒸気と空気が入って乾燥いたします。 これで、8割出来上がりです。 その後、ハンドアイロンで手直しをして、完成です。
接着芯地とは
一般的に、『形状記憶ワイシャツ』、という名称で販売されているワイシャツは、トップヒューズ芯と言われる接着芯地が、使用されているケースが多くあるんですね。
以前に、芯地の製造工場を見学させて頂いた時に、その接着芯地に使われている接着剤は、樹脂の量により、その強度もかわるともお伺いいたしました。
あと、縮まないワイシャツの芯地もあります。
縮まない芯地としては、接着芯地ではない芯地があり、「仮接着芯地」と、「フラシ芯地」が、あります。
この芯地は、特にデザイン性が高いシャツに使用されています。
あと、芯地が入っていないワイシャツもあります。
でも、パリッと糊は効きませんので、フニャっと仕上がります。
クリーニング屋では、エリやカフスが縮まないコースももちろんあります
ええ、あくまでも一般的に、クリーニング屋さんのワイシャツ専用の仕上げ方が、ワイシャツが濡れている状態で、180度前後の鉄板で高圧プレスをして仕上げる方法で、仕上げます。
縮まないコースも、クリーニング屋さんにはもちろん沢山あります。
たとえば、オープンシャツ洗いや、デザインシャツ洗いや、デリケート洗い等の言い方のコース等がいろいろあります。
こちらのコースでお洗濯した場合には、低めの温度で洗浄し仕上げを致しますので、縮む心配が少ないのです。
ですので、気になる方はそちらのコースで頼むと良いでしょう。
ぜひ、お気に入りのワイシャツは、クリーニング屋さんにどんな洗い方で処理しているのか聞いて下さいね。
ちなみに、縮んだ部分は、クリーニング屋のスタッフに依頼すれば、ある程度戻すことは可能です。
よろしければご相談下さいませ♪
ではでは~。
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。