意外に知られていない『ダウンジャケット』の中身のダウンの事
ダウン製品でも洗って下さい
はい、そろそろ春が近づいて来ました、ですのでダウンジャケットもそろそろ、お手元には必要なくなるのではないでしょうか?
個人的にも寒いのは苦手なので、早く春に来て頂きたいです♪
ダウンジャケットのお洗濯ですが、基本的にはダウンジャケットもお洋服です、普通に汚れますし、襟やそでにはお肌に直接触れますので、皮脂や汗の汚れも付いています。
ですので、当然シーズンの終わりにはお洗濯するのが望ましいのです。
ですが、昔は羽毛布団やダウンジャケット等のダウン製品は、基本的には洗わない様にして、お手入れするのが主流だった見たいです。
そして意外にもその中身にはあまり関心が無く、知っているのは衣類に携わる関係者ぐらいなんですね。
おはようございます、『京技術修染会』所属の『認定修復師』、オノウエです。
実は中身のダウンには、種類が2種類あるんですね♪
ダウンジャケットの中身はダウンとフェザーが入っている
ええ、ちなみにダックはアヒルで、グースはガチョウです、ホワイトグースとか聞いた事ありますよね。
中身のダウンの山地や種類により価格はメッチャ変わります。
安価なダウンジャケットと、高価なダウンジャケットの差は見た目には分かりにくいですが、この辺に差があります。
要するに、ダウンの割合が多く、軽いものほど高価で良い物です。
そして、フェザーには芯があります。
これがたまに、縫い目から表面に突き出てくる場合があると言われている物です。
保温性はダウンに比べると少ないですが、ボリュームがあるので見た目の嵩を増す為に、少しは入れるみたいです。
はい、ダウン製品の購入時には、ダウンの割合が多く、なおかつ軽い製品を購入いたしましょう。
もちろん、中身のダウン自体にも品質の善し悪しがありますので、洗う事によってニオイが出たり、早くスカスカにボリュームが減ってくる製品もあります。
でも、どうして中身が減って来るの?
実は、洗浄時に過度な洗浄力を掛けると、ダウンは動物の毛でありタンパク質で出来ていますので、アルカリ性に弱く、だんだん溶けてきてボリュームが減ってしまいます。
良く汚れが落ちる洗剤ほど洗浄力が高いので、アルカリ性の力が高いんですね。
すなわち、ダウンが溶けてボリュームが減りやすいと言う事です。
この場合は、高級なダウンだからと言って減らない訳では有りません。
この事から考えると、昔は洗剤の性能も極端だった為に、洗わない方がイイと考えられてきたのかも知れませんね。
薄手の水洗い出来るダウン製品の場合ですと、お家でのお洗濯も可能です。
ですが、アルカリの強い洗剤を使ったりしないで、弱アルカリ性や中性等を使って洗い、濯ぎ時には、アルカリが残らない様に濯ぎを十分にしてくださいね。
アルカリ成分が残っていますとダウンを劣化させて、結果的にはボリュームダウンさせてしまいますのでご注意を。
クリーニング屋さんでは、ダウンはその汚れ具合を見て、ドライクリーニングと水洗いの両方をする場合や、どちらかだけにする場合など、状況に応じて対応致します。
でも、クリーニング屋が全てがそうではありません。
クリーニング屋をご利用の場合には、購入価格に応じたお値段のクリーニングをして下さいね。
大切なダウン製品は、しっかりと洗ってくれるクリーニング屋にお願いいたしましょう♪
ではでは~
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
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