紳士用のスーツに汗抜き加工(特殊水洗い)をお勧めする事に付いて考えられるメリットとデメリットとは

※2016年1月撮影

紳士用スーツの場合には型がカッチリしている場合が多くその素材はウールが一番多いですのでお家でお洗濯する事は困難です

はい、冒頭の画像は五年前にスーツを着ていた時の画像ですが、もうスーツも着用の機会が少なくなり随分と着用していませんので久し振りに昔の自撮り写真を探し出して掲載してみました(笑)

本題に入りまして、ウール生地に付いて説明いたします。

ウールは保温効果が優れており空気の層が生地内に出来るので、寒い時には温かく湿気を帯びますと空気と触れて発散しやすく夏でも薄手のお洋服であれば快適に着用する事が出来ます。

綿や麻の製品とは違いシワも発生しにくく柔らかいのですが、汗等の水分を長時間吸収している状態ですと関節部等で擦れによる摩擦等が発してしまいます。

そう致しますと生地が硬くなり、その内に時間が経つと汗の成分が色を破壊してしまい色が変色したり薄くなったりするのです。

おはようございますオノウエです。

感覚として分かりやすいお洋服の汗により変化した部分を感じる方法としては、片方の手で腰から膝小僧までの間を手のひら全体でつまんだりして触り、もう片方の手で裾の汗が殆ど付く事のない部分を触ってみます。

そのさわり心地の違いで違和感を感じるほどの硬さがあるなら、それは汗による生地の硬化である生地が固くなる現象がお洋服に起こっておりますので対策が必要なんですね~♪

 

クリーニング屋さんのメインのクリーニング方法であるドライクリーニングのデメリットは油性の油由来の汚れ落としには効果的なのですが汗等の水溶性の汚れは完全に取り除くことが出来ません

そこでスーツが固くなったり変色してしまうのを事前に防ぐ事が出来る汗抜き加工(特殊水洗い)が必要になってくるのです。

因みに生地が固くなる原因については、ウールには髪の毛と同じ様にキューティクルのようなウロコがありそれをスケールと言います。

普段は1本1本のウールのスケールは閉じておりますが、ひとたび汗等の水分を含むとスケールが傘の状態の様に開いてしまいます。

そう致しますと前にしか進め無くなり後ろには下がる事が出来なくなるので、繊維がフェルトの様に上下左右に絡まり引っ張っても全く生地が伸びない状態になります。

こうした事から汗の成分がウールのスーツに長時間付着した状態が続くのは出来るだけ避けたいです。

ですので、クリーニング屋さんではこの様な事を事前に防ぐ事が可能である汗抜き加工(特殊水洗い)をお勧めするんですね~。

ですが頻繁に行う必要性はありません。
それが汗抜き加工(特殊水洗い)のデメリットなのです。

先ほどの説明通り水分を沢山含んだ状態で動かしてしまいますと生地が固くなりますので、機械力などの力は一切かけずに汗抜き加工(特殊水洗い)は行います。

ですがノーダメージと言う訳にも行きませんので頻繁に行う事は必要ないと考えます。

色褪せにより変化してしまう原因は、汗の成分が長時間お洋服に付着している状態が続いてしまう事が原因ですので汗を取り除けば長時間保管も安心という事になります。

もしもお気に入りのお洋服を長く着用される事をお望みでしたら、汗抜き加工(特殊水洗い)をシーズン終わりの仕舞う前には必ず行う事をお勧めいたします♪

ではでは~。

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クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル

尾上昇
尾上昇
大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。

メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。

メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。

メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。

”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
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