マニキュアが付いた場合は応急処置をしてしまいますと完全に取れない状態で広がったり致します
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マニキュア応急処置後には上手く行かない事が多く他の部分に色移りした状態でクリーニング屋さんに再度シミ抜き依頼される事が多いのが現状です
はい、どんなシミでもそうなのですが基本的にはお洋服も人間の病気や怪我と同じで、変に自己流で直そうと致しますと余計に酷くなったり治るまでに期間が長く掛かったりしてしまうんですね。
ですが中々何も応急処置をしないという訳には行かずについつい触ってしまいがちになってしまいます。
もしもそんな時には迷わずに何もせずに先ずはご相談下さいませ。
特にお洋服に付いたマニキュアの場合には水を付けたり除光液等で拭き取ろうとして生地を擦ってしまいますともっと衣服にマニキュアを浸透させてしまったり致します。
酷くなりますとお洋服の生地を毛羽立たせてしまったり色が抜けてしまう事もありますのでマニキュアのシミ抜きは取り扱い要注意なんですね。
おはようございますオノウエです。
実際に慌てて擦ってしまっても生地が傷んでしまっても色が滲んだり無くなってしまってもまだ直す事が可能かも知れませんのでご一報くださいませ~。
マニキュアがお洋服に付いてしまった時には絶対に除光液を使ってはダメな繊維が存在いたします
それは「アセテート」という繊維でして、除光液には「アセトン」という油分を溶かす薬品が多く含まれております。
それが「アセテート」という木材パルプのセルロースが原料である半合成繊維を溶かしてしまいますので、生地が溶けてしまい硬くなったり酷くなると穴が空いたりするんですね。
同じような繊維で「トリアセテート」という繊維もあり、除光液は「アセテート」と「トリアセテート」の両方を溶かします。
そして一度そうなってしまいますともう元には戻りません。
特にドレスに使用される事やお洋服の裏地などにも使用される事が多い繊維ですので、ドレス着用時のままのマニキュア使用は特に要注意ですね。
今回の場合も表生地から浸透して裏地にまでマニキュアが付いておりましたが、クリーニング屋さんでは対象の色素が取れる丁度のさじ加減で絶妙の温度と時間のバランスで調整して生地を傷めずに濃色のお洋服からでもマニキュアを取り除きます。
もしも生地を擦ってしまって起きてしまった生地の傷みや、生地が白く見える白化現象を現状よりも見えにくくする為には「色修正(染色補正)」という特殊技術が必要になってきます。
もちろん当店でも可能ですので是非ともお声掛け下さいませ♪
ではでは~。
【マニキュアの付いてしまったお洋服のご相談はこちらまでご連絡くださいませ】
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。