伝統の技術を後世に伝える為には変化して変わらないと生き残れない
京都の老舗織物工場を見学してきました
はい、先日は所属させて頂いております、ファッションマテリアルセンターの公開イベントである、株式会社川島織物セルコンさんへ工場の見学に行きました。
同じ勉強仲間である雑賀さんのご紹介により入らせて頂いた、ファッションマテリアルセンターは衣類の製造から販売までの、あらゆるスペシャリストの集まる団体であります。
この日は普段見る事のない、呉服、美術工芸織物とカーテンやカーペット等のインテリアや室内装飾の実際に製造している現場を見る事が出来ました♪
今回見学をさせて頂きます株式会社川島織物セルコンさんは、日本で最初にカーテンを作った会社なんですね。
当時は、日本になじみの無かったカーテンを売る為には、まずはショールームを作って、お部屋をインテリアでコーディネイトしてその部屋を丸々販売しなければならなかったそうです。
カーテンと言うモノでは無く、カーテンのある生活と言う体験を売られていたんですね。
海外ではその売り方が評価され、豪華客船の内装に採用されたそうです♪
最初は工場見学に行く予定が組めなかったのですが、ファッションマテリアルセンターの副理事も務めていらっしゃる雑賀さんから、
『普段見る事が出来ないから、絶対に行った方がイイよ!』
との、強いオススメもあり強行予定で急遽参加させて頂きました。
その結果。
大変有意義な時間を過ごす事が出来ました♪
雑賀さんありがとうございます!
伝統をはそのままの形だと引き継ぐことが出来ない
ええ、今回も沢山の織物の方法や現場を見学させて頂きました。
以前も別の工場へ見学させて頂いたのですが、その時は今から10年も前のお話。
当時はまだ、僕自身も勉強不足の為に理解不十分の状態で、せっかくの良い物を見ても楽しむ事が出来ませんでした。
ですが10年経つと見え方も変わって来るようで、すごく楽しく興味心身に見学させて頂きました。
実際に今の現状の織物工場の見学させて頂き、ある事を感じました。
ええ、今世間では『メードインジャパン』のブランドを表に出して強調していますが、その伝統がいずれは消えてしまうのではないかと感じました。
今では伝統を受け継ぎ昔のままの形では、継続出来ない状況が生まれている様です。
お話されていましたのは、特殊な技術を必要とする織物です。
その織物は一度完成すれば、30年に一度の張替えまで次の注文が来ないそうです。
しかも注文をされる側のコストの問題で、本来であれば張替えの織物をクリーニングする事で、何とかコストを抑えて使用すると言う現状もあります。
そうなると30年に一度の注文も来ません。
僕はクリーニング屋ですので、そう考えると何とも微妙な気持ちです。
注文も、今の時代バンバン入る訳でもありませんからね。
でも、このままでは織物を完成させた技術継承者が働いている内に、年齢にもよりますが次の注文が来ない可能性があるのです。
そうすれば注文が途切れた時点で技術継承は終わります。
マニュアルだけでは引き継ぐ事の出来ない伝統技術が終わってしまうのです。
技術継承の為に儲けにならない練習を重ねる
ええ、需要が決まっている織物の場合には、その技術継承の為に練習としてコストをかけて織物を織り練習し後継者を育成するしかありません。
その出来上がったお品物は、当然商品にはなりません。
悩ましい所です。
しかし、その織物の技術を生かし別の製品を作ればいいのです。
そこで川島織物セルコンさんでは色んな形に変化した製品が沢山ありました。
カーテンやお部屋の装飾品類。
バッグやピロー等の寝具類。
和風な洋風でもあり、洋風な和風でもある。
自分で書いてて意味が分かりませんが、そんな感じです♪
ちょいちょい出てくる僕の自撮りも中々ウザい感じでいいですね(笑)
とにかく現状を嘆く前に、生き残る為には道は必ずあると言う事です。
変化と言う荒波に自ら挑戦する事が出来るのなら、大海原を航海できる訳ですね。
#のぼっち語録— しみ抜き実演のクリーニング屋さん尾上昇 (@nobochi_) October 8, 2016
あっ!今良い事言った気がする♪
形を変化させればいい
ええ、株式会社川島織物セルコンさんの商売に対する姿勢や考え方は、今後の自分にも糧になる良い体験を致しました♪
お誘い頂いた雑賀さんマジありがとう♪
ではでは~。
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。