ネクタイもクリーニング屋で洗えます事をご存知でしょうかシミ抜きも出来るんですよ

 

※ネクタイの剣先といわれる部分の擦り切れ注意画像

ネクタイをクリーニングに出す前に見て欲しいところがあります

はい、最近遠方からのお問い合わせがありました。
普通に「ネクタイは洗えますか?」って。

もちろんネクタイは洗えますが注意しないとイケない点があります。
まずネクタイは基本的につけている間はブラブラとしています。
ですのでシャツに擦れてしまう事が多いんですね、そう致しますと知らない間にネクタイの生地が擦れてしまうんです。

シャツはほとんどが綿で出来ています。
ネクタイはほとんどがシルクで出来ています。

綿とシルクをこすり合わせると、シルクの方が断然デリケートで弱いんです。
という事は、シャツと擦れるとシルクのネクタイは擦り切れてしまうわけなんですね。

そしてシルクはデリケートな素材なので上の画像の様な事も起こります。
擦り切れ注意のこの部分は剣先と言われる部分で、着用時に一番負担が掛かりダメージの蓄積される部位です。

傷んだ生地は見た目には分からないのですが、細かく擦り切れた繊維がかろうじて付いているだけなんですね。

で、
この状態でクリーニング致しますと汚れと一緒に細切れでくっ付いている繊維も洗い流してしまいます。

その結果、顕著に擦り切れが目立つようになるのです。
決してクリーニングをしたからダメージが起きて擦り切れたのではなく、最初から生地が変化していた結果なのです。

おはようございますオノウエです。
同じネクタイを頻繁に着用される方は一度確認致しましょう♪

 

ネクタイを擦り切れないように使うには

ネクタイが大好きで着用される方はかなりの数をお持ちになられている方が多いです。
ですので、ローテーションで毎回は着用しない様に調整して、汚れやダメージをおさえておられるんですね。

ちなみに、10日ぐらい開けてのローテーションがダメージを蓄積させない1番いい間隔なんです。
ネクタイを作っている方に直接聞いたのでこの情報は確実です!

シルク素材はダメージを受けやすいので連続使用はキケンなんですね。
特性を理解して長持ちさせたいですよね〜。

でも、実際には中々ネクタイをクリーニングやシミ抜きに出す事は少ないのではないでしょうか?

たまにしかクリーニングしていないと、もし水溶性の汚れ等が付いていたり擦り切れ等が発生している場合には生地が傷んでしまっている場合が多く、クリーニングする事によって顕著にダメージが現れる事があります。

ネクタイのクリーニングの依頼が来ますとその8割はシミ抜きか色修正のお仕事です。
要するに既に生地が傷んでしまい手遅れの場合が多々あるんですね。

着用頻度の割にはクリーニング頻度は少ない。
これが問題なのです。

体の一番前にあり真っ先に食べこぼしが付く位置にあるので本来ならもっとクリーニングしてあげて欲しいですね〜。

ネクタイの平均使用年数はクリーニング屋では2年と言われております。
2年でどこかしらにダメージが出てきますが、シッカリとケアして着用すれば10年以上着用する事も出来ます。

僕もそんなに高級品でもないですが10年以上使っているネクタイがあります。
お気に入りでシッカリとケアしております。

ネクタイは大概どこかしらにダメージがあるので必ず確認をしてからクリーニングに出してくださいね。
今ですと幅広の昔のネクタイを リフォームして、幅の狭目のネクタイにしてしまう事も可能です。

そうすれば傷んだところも隠せますしね〜!
お気に入りは長〜く使いましょう♪

ではでは〜。

クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル

尾上昇
尾上昇
大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。

メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。

メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。

メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。

メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。

”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。