ヘアカラーやヘアマニキュアが衣服に付いてしまったら
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こんな経験ございませんか?
たぶんヘアカラーやヘアマニキュアが、お洋服に付いてしまった経験のある方は結構いてはると思います。
あの時にお気に入りのあのブラウスが・・・、お気に入りのTシャツが!、なんて事になり超ブルーな気持ちで仕方ないわ〜と、諦めて泣く泣く捨ててしまった方も多いでしょう。
でもっでもですよ!
実は何とかなるんですよ!!
プロのクリーニング屋さんなら、ほとんど分からないぐらいにまで何とか出来ます。
どうも、シミ抜き修復師のオノウエです。
もしヘアカラーが付いてしまったら、出来るだけ何も触らずに何もせずにすぐお持ち下さいね。
でも何もせずに持って来てと言われても!
先ほど僕も言いましたが、クリーニング屋さんの店頭で言われる事もあるかと思います。
『何もせずに持って来て下さいね』って
でもヤッパリ人間です。
何とかしようと触ってはイケナイと思いつつも、結構こすったり、洗ってみたり漂白してみたりとヘアカラーを取る事にチャレンジしまいます。
それで取れれば良いのですが、逆にもっと衣服に染料を浸透させてしまう事が多々あります。
そんな事をチャレンジしてしまった衣服は、クリーニング屋がお預かりした時にはすでに、ヘアカラーが取れにくくなってしまっている場合があります。
でも、それは仕方ありません。
過ぎた事は忘れましょう。
そしてあんな事やこんな事をしてしまった経緯を、クリーニング屋さんに是非教えて下さいね。
その情報を参考にして、生地を傷めない様に丁寧に処理させて頂きますからね。
ヘアカラーとヘアマニキュアは違う
ヘアカラー
ヘアカラーは酸化染毛とも言います。
髪の毛の黒色色素であるメラニンを分解しながら、染料を浸透させる方法です。
ですのでお洋服に付いても同じことが起きます。
色素が分解されて色が入りますので、お洋服も当然染まるわけです。
特にウール製品は、糸が一本一本が動物の毛であり、人間の髪の毛と同じ構造をしておりますので当然染まります。
ヘアカラーの色素を取り除いても、お洋服の生地の色が抜けている事もあります。
その対策には、色をもう一度復活させる為の特殊技術である、色修正が必要になります。
色修正の出来るクリーニング屋等で、色修正を行ってもう一度色を回復させるんですね。
ヘアマニキュア
対してヘアマニキュアは酸性染毛とも言います。
髪の毛の色素は壊さないままに、染料を浸透させる方法です。
髪の毛の表面付近だけに染料が浸透して、中心部までは染まりません。
ですので、ヘアマニキュアがお洋服に付いた場合には、染料のみを取り除けば取れますので、まだヘアカラーに比べれば、お洋服に付いた場合は取りやすいのです。
生地の痛みは治らないが見えにくくする事は可能
あと、マスカラやマニキュア等は表面に一時的に付くので、お洋服に付いた場合に摘み取る要領で応急処置を致します。
濡らしたり触ったり擦ったりすると、浸透して取れにくくなりますのでご注意を。
髪の毛を脱色して、色を変えるブリーチも、黒色色素のメラニンを分解して脱色させるので、もし、お洋服に付いた場合には当然に色が分解されます。
因みにクリーニング屋で使う色素除去の薬品は、普通に使うと染毛剤の2.5倍ぐらいの効果を発揮致します。
その上で、温度を上げるともっと効果が強烈になります。
ですので、クリーニング屋では対象の色素が取れる丁度のさじ加減で、絶妙の温度と時間のバランスで調整して、生地を傷めずに色素を取るんですね♪
修復師はもし色がなくなっても、色を足せますのでご安心を♪
ではでは~。
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。