知らない間にお洋服に付いていたお家で洗っても何をしても落ちないシミを何とかして欲しい
取れない汚れやシミは必ずしも汚れやシミとは限らない場合もあるのです
はい、お家で洗ってもクリーニング屋さんに頼んでも、何をしても落ちなかったとシミという事でニットのセーターをお預かりいたしました。
実はこういったご相談は非常に多いです。
しかし今回は少し違いました。
今までの経験からひょっとしてと思いよくよく見て見ますと実はシミでは無かったんですね。
お家で洗ってもクリーニング屋さんに頼んでも、プロの行なった油性の処理でも水溶性の処理でも全く変化が無いと言う様な事がたまにあるのですがそんな時には初心にかえってよーく生地を見て見ます。
繊維が一本づつ見えるぐらいのかなりのズームでよく見ました(笑)
この画像は冒頭のセーターの画像を60倍にして撮った画像です。
よくよく見て見ますと紫の繊維の中に茶色の異物が紛れていますよね。
もちろん肉眼ではぼやけてハッキリとは見えないレベルなのですが見た感じにはコレがシミに見えてしまうんですね。
取り除く時には60倍スコープを除きながらニードルでほじくり出して最後にピンセットで挟んで繊維から取り除きます。
おはようございますオノウエです。
普通のしみ抜きよりも手間がかある場合さえありますが一応これもしみ抜きの一種です♪
なんなんでしょうねコレ?
植物のささくれに見えますが形からしてコレは繊維に絡まると中々取れそうにはありませんよね。
実際には着用中に付いてしまったのかお家で洗った時に付いてしまったのか、はたまた製造の段階で紛れて付いてしまったのか等いつどこで付いてしまったのかは全く分かりません。
でもいつも通り取ります!
60倍スコープ見ながら取りますよー!
こういうしみ抜きも嫌いではありませんしどちらかと言えば実は結構萌える事があります♪
スパッと取れた時の快感が実はたまらないんですよね~。
正確にはシミではありませんがお客様にとっては絶対に取って欲しい案件である事には変わりありません
この様に普通に考えても何をしても変わらない場合には、全く別の方向からよく観察してみると分かってくる事もあるんですね。
そして原因は分からなくても目星がついたらする事はいつも通り一つだけですよね。
あり得ない事もあり得る可能性があると言う事も念頭に置いて物事には対応しなくてはならない時もあります。
これって別にシミ抜きに対してだけではありませんよね。
何事もよくいろんな方向から見た上で判断するのも重要な事です。
でも僕はやる事は一つ!
いつも通りにバッチリとシミ抜き完了です!!
取れて良かった♪
内心取れてホッとしております(笑)
ではでは~
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。