ナゼお洋服の漂白にはハイタ―を使ってはイケないのでしょうか
お洋服の漂白にハイタ―を使うと
はい、おはようございますオノウエです。
急に寒くなりましたので、今年の年末もとうとう足裏カイロの出番がやって来ました♪
よくご相談頂くシリーズと言うカテゴリーは無いのですが(笑)
非常によくあるご相談の一つがこの「漂白」についてです。
特にお家でどうにかなってしまい持ち込まれますのが、「塩素系のハイタ―」を使ったら赤くなってしまったと言うご相談です。
ちなみに赤くなったのには色々と理由があるのですが、生地が白いモノで赤くなる場合は元から付いていた何らかの成分(制汗剤や日焼け止め等)に反応しているか、塩素が残留して変化したかの可能性があります。
色柄物の生地の場合は一部の色が溶けて無くなったからです。
色だけでなく強力な成分は生地の糸も溶かします。
「塩素系のハイタ―」をお洋服に使うと、この様に色んな問題が起きてしまうんですね。
効果が強力な分、副作用も強力な訳ですね。
漂白剤を使うと何故キレイになるのか
ちなみに「塩素系のハイタ―」の場合は、使いますと強力なたんぱく質を溶かす働きがあります。
お家で言いますと例えば、髪の毛を石けんで洗うとキシキシになりますよね?
コレは、石鹸の成分が髪の毛の表面のタンパク質を溶かしているからなんです。
汚れも取れますが、髪の毛も傷めます。
塩素系のハイタ―はコレの超強力版です。
ウールのセーターって、なにで出来ていますか?
そりゃあウールですから動物性のタンパク質ですよね。
はい。
溶けます。
なのでお洋服には使わない様に致しましょうという訳なんです。
ちなみに「酸素系のワイドハイタ―」は「塩素系のハイタ―」に比べると効果が弱く、ある一定の効果以上にはならない様に薬品で押さえてありますので、衣類に使用する場合の取扱いの安全性が「塩素系のハイタ―」に比べると高いです。
でも、同じようにタンパク質と溶かしますから色柄物に使用する場合には使用上の注意書きをよく読んで十分に気を付けましょう。
そういう事で「塩素系のハイタ―」はお洋服には使わないで下さいね♪
ちなみにこのマークは、「塩素系でも酸素系でもどっちの種類の漂白も出来ますよ~」
と言うマークですが、基本的にお洋服には表示されていないと思います。
シーツやタオルにならあるかも知れませんね。
そういう訳で、お洋服に漂白剤を使う時には気を付けて下さいね♪
ではでは~。
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
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