お家お洗濯したら色移りしたけどどうしてこうなるの?
色はナゼ移るのか
はい、最近ではお家お洗濯で、ウールはもちろんの事、シルクのセーターもご自分で洗われる方も多いのではないでしょうか?
シルクの品質はもちろんピンキリですが、低価格で購入した場合には、自分で洗うという選択肢もあるかと思います。
ウールもシルクも綿素材も、ザックリ説明すると、色というのは糸や生地から染めている物(染料)と、後から上に塗っている(顔料)物との2種類があります。
そのどちらも、条件によっては色が落ちる可能性はあります。
色が落ちる原因は、生地や糸に色がしっかりと定着していない状態だからです。
もともとはしっかりと色が定着していても、時間の経過や、過度の洗浄処理をした場合にも色が取れる事はあります。
そして最近では、基本的にほとんど色落ちがしないと思われている、ポリエステルで出来た品物も色が落ちる事があります。
おはようございます、シミ抜き修復師のオノウエです、まいど!
はい、色移りに付いてのお話です、もう何度目でしょう(笑)
ポリエステルの色移りした事例
ポリエステルの子供服でお家で洗った時に色が出た。
そんなご相談もよく受ける事があります。
そんな事あるんだとな〜と思い、どういう状況で起こったのかお伺いしてみると、いずれの場合も共通点がありました。
それは、洗剤の原液を特に気になるシミに塗ってから、洗ったそうです。
もう一つの事例は、タイマーセット時の事でした。
よく洗濯物を朝に洗い上がるように、タイマーセットしたりしますよね。
その時に、洗剤を洗剤ポケットに入れずに、お洋服に直接かけてしまったのも原因みたいです。
ポリエステルの色移りは、クリーニング屋のシミ抜きでも中々の強敵なのです。
原点である繊維に色が付く工程
ええ、繊維は製造段階で色を付ける時に、高い温度で染料を繊維に入れます。
中には、温度を高くかける事が出来ないデリケートで、弱い繊維(シルク等)は当然色が中々定着しませんので、色落ちが起こりやすいのです。
そして、製品になる前に染めを行った後には、必ず洗浄をして、繊維に残った定着しきれない染料を洗い落として出来上がりです。
はい、色落ちする原因の一つがここにあります。
繊維の余分な染料を落とす工程で、コストダウンの為に時間を短縮した場合には、定着しきれない染料が繊維に付いたままになります。
ですので、それがそのまま製品になった場合には、洗った時に色が出てくるのです。
中でも、特に色移りするのは濃色のお洋服です。
特に原色系のお洋服は、万が一、色が出てしまっても大丈夫な様に、お家で洗う時には、同じような色のお品物と一緒に洗う様に、心がけましょう。
そのうちに、定着していない染料が完全に流れて、それ以上色が出なくなります。
間違っても、淡色系や白色の品物とは一緒に洗わない様にいたしましょうね♪
濃い色は濃い色同士で、薄い色は薄い色同士でお洗濯いたしましょう♪
ではでは~。
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
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