お洋服には塩素系漂白剤は使わないように致しましょう

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塩素漂白する事はどうゆう事なのか

はい、実はけっこう塩素系漂白剤を使って、お洋服をダメにしてしまっている方が多いのが、塩素系漂白剤,いわゆるハイターやキッチンハイターです。

イメージで言うと、何でもどんなシミでも、塩素系漂白なら真っ白にキレイになる、そんなイメージのようですね。

そもそも漂白とは、キバミや色移りなどの『色素』を、化学的に分解して、除去してしまおうという方法です。

しかし、それは酸素系漂白剤の事です。

塩素系の漂白のパワーは、酸素系に比べると全く違うんですね。

 

言うなれば、パソコンのキーボードを指で叩くのが酸素系漂白剤なら。
キーボードを金槌で叩くのが、塩素系漂白剤です。

 

そんな事をしたら、当然パソコンは昇天さようならです。

 

おはようございます、シミ抜き修復師のオノウエです。
例えが変ですが(笑)
お洋服も同じなんですね、塩素系漂白剤使用で当然さようならです。

 

漂白剤の種類別の特徴

塩素系(市販品はハイター等)

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塩素系です、これはお洋服には超危険です!
酸素系とは、絶対に同時に使ったり混ぜたりはしないで下さい。

非常に強い漂白力と、殺菌効果がありますが、ステンレスも腐食させる毒性の強い塩素ガスも発生させます。

強い漂白作用により、お洋服の生地が溶ける事もあります。
繊維の表面を溶かす事により、汚れを取り除きますので、生地には大ダメージを与えます。

使用時には、換気を十分にするなど、取り扱いには十分に気を付けないといけませんね。

おしぼり等を洗う時に、殺菌効果もかねて高温で使用したりいたします。

※御指摘を受けまして訂正致します。

おしぼりは塩素系漂白剤を使うか、80度以上の熱湯に10分か100度以上の蒸気で10分などの処理が必要です。

失礼致しました。

 


 

還元漂白(市販品はハイドロハイター等)

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塩素で黄色くなった対象物に対しても、黄変直しとして有効です。
しかし、金属には過剰反応致しますので、ファスナー等の金属品には変色等が起こります。

 


 

酸素系(市販品はワイドハイター等)

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お家で使う代表的な漂白剤です。

比較的に効果はゆっくり効いてきますので、商品によっては、色柄物の漂白にも適応しています。

温度を上げる事により、効果も強くなりますが、対象物へのダメージも大きくなります。

もし漂白剤を使用するなら、お洋服には比較的に安全な、この酸素系漂白剤を使いましょう。

 


 

 汚れやシミを取るには順番がある

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ええ、まずはシミの表面にある油を取り除き、その後タンパク質の水溶性成分を取り除き、その後に酸素系の漂白を行います。

順番通りに、洗剤や水で取れる汚れを出来るだけ取り除いた後で、最後の最後に漂白剤は使います。

 

漂白剤を最初に使ってしまうと、取れるシミも化学変化して取れなくなってしまったりします。

お家で使う漂白剤には、基本的に安定化剤が入っており、衣料事故が起こりにくくしてありますが、使い方次第でエライ事にもなりますので、ご注意くださいね。

 

ちなみにエライ事になっても、治る可能性はあるかも知れませんので、諦めて捨ててしまう前に、クリーニングのプロにご相談くださいね♪

 

ではでは~

クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル

尾上昇
尾上昇
大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。

メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。

メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。

メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。

メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。

”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。

お洋服には塩素系漂白剤は使わないように致しましょう” に対して1件のコメントがあります。

  1. 矢澤利一郎 より:

    知識がなくても読みやすくてわかりやすい文章だなぁと思いました!
    とても勉強になりました!

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