着用サイクルが早いと衣類にダメージが起こり袖口は黄色くなったり色が抜けたり擦り切れが発生致します
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お洋服のローテーションはこまめに行わないと同じお洋服を着用し過ぎますと生地にダメージが発生してしまいます
はい、今回お預かりのお洋服は袖口の黄ばみ取りと色が無くなってしまった部分の色修正(染色補正)のご依頼でした。
しかしながらよく見てみますと既に裏地が着用によるスレのダメージで擦り切れて穴が空いていました。
この様に着用頻度が高い場合にはお洋服の裏地にはかなりのダメージが蓄積してしまい、生地の色(色素)や生地自体をダメにしてしまう事も多くはありません。
この状態を回避するにはお気に入りのお洋服ばかりを着用せずに、他のお洋服も着用頻度を上げてローテーションする事で生地を休ませてあげる事が必要なんですね。
おはようございますオノウエです。
あまり着用していないからと言ってお洗濯をしていなくても皮脂や汗の成分が少しでも付いていると、それらを取り除かない限り襟元や袖口は黄色くなる事もあるんですね~。
ほとんど着ていなくても1度は着用はしていると言う事ですので襟元や袖口に皮脂や汗の成分が少しでも付いており黄色くなったり色が抜けたりする原因となります
ほとんど着用していないという事は短時間でも一度は着用しているという事であり、全く着ていないお洋服とはは状況が全然違います。
例えば短時間で一度しか着用していない状態でも、真夏の炎天下の中で着用すれば当然汗もかきますし生地が汗等で濡れてしまいますと摩擦と圧力と水分が発生すればウールの場合には大なり小なりの「フェルト化」が起きます。
通常のウールはこの状態です。
この状態ですと生地は動きやすくもつれる事もありません。
ですが、ウールの生地が濡れてしまいますと生地にある髪の毛のキューティクルの様なウロコ状のヒダが広がってしまいます。
「フェルト化」とはこの様にウールにあるキューティクルのようなウロコ状のスケールが水分を含んでパッと開いている状態で起こる現象なのです。
この状態ですと、周りにある隣同士のスケールの開いたウールの繊維が、一方通行になって動いた時に元に戻れなくなり複雑に絡んでしまった状態の事を言うんですね。
これがいわゆる「縮む」という状態の事なんですね。
お家でのお洗濯で水洗いを出来ないウールを誤って洗ってしまった時にもこの現象が起こります。
こうなってしまった場合には軽度の場合はまだある程度は元に戻せますが、酷い場合ですと元に戻す事は出来ません。
表の生地はこの様なリスクもありますし、裏地の場合には冒頭でお伝えした様な色抜けや擦り切れ等のダメージが発生致しますので着用し過ぎない様に一度でも着用したのならその後のメンテナンスはシッカリと行いましょう。
部分的に汚れやシミが気になる場合には、クリーニング屋さんの「部分シミ抜き」で気になる部分を重点的に取って頂きましょう。
全体的な汗等の汚れが気になる場合には、水を使った特殊水洗いの復元クリーニングがおススメです。
汗や皮脂汚れは見た目には分かりにくいですが、時間が経つと皮脂汚れや汗が変化して目に見える様になりますので早めの対応で生地にダメージが蓄積する前に取り除いてしまいましょう。
ではでは~。
【遠方の場合の衣替えの染み抜きのご相談はこちらまでご連絡くださいませ】
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
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”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
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