お洋服の生地を擦るという行為は生地に汚れが浸透するのを促進させ更には毛羽立ち等の形状変化も起こします
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手触りの良いツルっとした生地や糸の細い生地目の詰まったお洋服の場合には汚れを取ろうとした時には必ず擦らない様に致しましょう
はい、今回お預かりのお洋服はツルっとした手触りの良い滑らかな生地で作られているお洋服に、オリーブオイルの様なお食事に使用すると思われる油が付いてしまったとの事でした。
お家での応急処置でついついやって仕舞いがちなのが「擦る」と言う行為です。
お洋服によっては擦るという行為は有効なのですがそれはあくまでも今回の様なお洋服とは対極にある、生地のシッカリとしたゴワッとした手触りのザックリとした生地や学校の上履きの様な丈夫な生地に対してなのです。
もしもデリケートな生地のお洋服に対して「擦る」と言う行為を行った場合にはこんな事が起こりやすいんですね。
お洋服の生地を擦ると起こりうるリスクとは
①滑らかな生地の場合 ⇒毛羽立ちが起こり擦り切れて白く見える。
②濃色の生地の場合 ⇒色が剥げてしまったり色が抜けてしまう。
③生地目が細かい場合 ⇒生地目が開いてしまい傷の様になってしまう。
その他にも色んな弊害がありますがザックリ言いますとこんな感じです。
おはようございますオノウエです。
お家での応急処置は大事ですがあくまでも洗剤の力だけを使い生地を傷めない様に行う事が重要ですので、物理的なダメージを与える様な行動は出来るだけ避けましょう♪
特殊加工製品やプリント製品はドライクリーニングが出来ない生地の場合も多くありますので一部のクリーニング屋さんでは染み抜きを断られるケースがあります
お洋服に油が付いてしまった時にありがちなご相談なのですがクリーニング屋さんに染み抜きをお願いしようとしたら、プリントがあるので出来ないと断られたというケースがあります。
プリントや特殊コーティングが施されているお洋服の場合には、油性のクリーニングであるドライクリーニングや油性の染み抜きには生地が耐える事が出来ない為に洗えないと判断されがちです。
ですが出来ない事はありません。
確かに気を付けないといけないシミ抜きではありますが部分的に対応すれば手間や時間は掛かりますがある程度は対応する事は可能です。
今回のオリーブオイルの様なお食事に使用すると思われる油が付いてしまったシミも、生地にダメージを与える事無く綺麗に取り除く事が出来ました。
お家での水洗いでは頑固な油汚れやシミは中々落とす事は出来ませんし、クリーニング屋さんに寄っては染み抜きをお断りするケースもある様ですが諦めるのはまだ早いです。
お洋服の生地を擦ると起こったリスクに対応する方法とは
①毛羽立ちが起こり擦り切れて白く見える ⇒毛羽立ちを抑えて白く見えにくくする。
対応方法事例「特殊白化直し」
②色が剥げてしまったり色が抜けてしまう ⇒剥げたり無くなった色をもう一度入れ直す。
対応方法事例「特殊部分色修正(染色補正)」
③生地目が開いてしまい傷の様になってしまう ⇒歪んでしまった生地目を直す。
対応方法事例「特殊目寄れ直し」
この様に起こってしまったリスクにもある程度は対応する事が可能な技術もありますので、もしもの時にはご相談下さいね。
ちなみに洗濯表示マークが「ドライクリーニングは出来ない」と表示してあったとしても、今回の様にピンポイントで油のシミ抜きを行う事は可能です。
お家のお洗濯でシミを取る事が困難だと思った時には、染み抜きの出来るクリーニング屋さんではシミ抜き専用の機械と専門の技術で染み抜きをする事が可能ですのでお声掛け下さいませ。
ではでは~。
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。