去年の冬に着用してクリーニングに出していないウールのセーターやジャケットやコートがあるならまずは穴が開いていないかチェックして下さいね
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去年一度しか着ていないお洋服でもよく考えてみると洗っていない状態なら1年間ずっとクローゼットの中で時を過ごしているんですね
はい、去年の冬に購入してから一度しか着ていないのでクリーニングはしなくてもいいかな~って思っていたりしてそのままクローゼットの中に冬物のお洋服を仕舞っていませんか?
それが1年間経つとどうなっているのかと言いますと簡単に想像しやすいの例えを上げますと、一度着用したTシャツを洗わずに1年間放置していますと言う状態です。
どうなるのか想像が付きますよね~
ええ、大変な事になります(笑)
それが何故か厚手のお洋服の場合になりますと、一度着用したお洋服を1年間放置するとどうなるのかが急に想像しにくくなります。
ですので、直接お肌に触れて汗が付いている訳でもないと思ってついついそのままにしてしまうケースが多いようなんですね。
洗わずに仕舞ってあるお洋服には袖口や襟元等の皮脂汚れが付きやすい場所があります。
食べこぼしのシミ等にも衣類の害虫が成長に必要なタンパク質が付いています。
その部分は特にウール製品はそれ自体がタンパク質ですので、シミや皮脂汚れは衣類の害虫にとって美味しいソースが掛かっているのと同じなんですね。
おはようございますオノウエです。
と言う事で、クリーニングに出していないウールのセーターやジャケットやコートがあるなら、先ずはクリーニングに出す前に穴が開いていないかもチェックして下さいね♪
穴が開いていなくても糸のホツレの様な部分があったらそれはお洋服が衣類の害虫に食べられているサインなので要注意ですよ
実はお洋服に穴が開いていなくても糸のホツレの様な部分や縦糸だけが無くなっていたりする場合にはお洋服が衣類の害虫にやられてしまっている状態かも知れないのです。
お洋服を食べられてしまった穴を何とかして欲しいと言うご相談も毎年沢山頂きます。
もちろんお直しで穴は塞ぐ事は出来ますが、お直しには高額な料金が掛かってしまう事も多いんですね。
出来れば最初から衣類の害虫にお洋服を食べられてしまう状況を作らない様にするのかが重要なんです。
そのポイントはこちらです♪
衣類の害虫からお洋服を守る為に気を付けたい3つのポイント
①虫の成虫や卵を外から持ち込まない
外出先から帰ったらまずは玄関の外でブラシなどでブラッシングして下さい。
ココで外で付いた成虫やくっ付いた卵等を振り払います。植物には虫がどうしても寄ってきます。
時にキク科の植物には衣類の害虫である、コイガ、イガ、ヒメマルカツオブシムシ、カツオブシムシが集まりますので要注意です。
ガーデニング等でベランダに植物が近くにある場合も、お洗濯ものを取り込むときに一緒に虫も取りこまない様に注意して下さいね。
②お洋服をキレイにクリーニングしてから仕舞う
直ぐにクリーニング屋でクリーニングするのも有効です。
クリーニング屋のドライクリーニングをすれば、虫も溶剤の中では生きられませんので死滅いたします。しかし、ドライクリーニングだけでは水溶性の汚れは落ちません。
万が一クローゼット内で幼虫が発生した場合にはお洋服の食べこぼし汚れを狙われます。食べこぼしの汚れは水溶性の汚れなので取り除くには水洗いが有効です。
でも、高級ウール製品やジャケットやコートはお家でのお洗濯が難しいですよね。そんな時にはクリーニング屋の、「ダブルクリーニング(水を使用しない場合は×)」を行って水溶性汚れを除去してから仕舞いましょう。
クリーニング屋ではその後に熱をかける乾燥も行いアイロンがけも致しますのでかなりの殺虫効果があります。
絨毯等も食べこぼし等がありますと、それをエサにする事も有りますので1年に1度の絨毯やカーペットのクリーニングは有効です。
③防虫剤で予防する
すでに目の前に成虫がいる場合はティッシュを使って手でプチッと退治できますが、触るのがイヤな方はお洋服から虫を取ってから殺虫剤等で退治すると良いでしょう。
成虫がいる場合には産卵する恐れがありますので、近づいてこない様に吊り下げ式のお洋服用の防虫剤をタンスの天井付近に吊り下げます。
防虫効果は空気よりも重いガスの様な物ですので上から下に下がって行きます。
ですのでお洋服より上の一番上に置かないと、下に置くタイプでは効果がタンス内に充満するまでに時間が掛かります。あと種類は必ず統一して下さい。
違う種類を混ぜるとガスを発生させる場合があります。お洋服の上に直接置くタイプもそうですが、衣類を変色させたり致しますので必ず一種類の防虫剤を使用して下さい。
因みにメーカーは何でも良いです。
効果や使用されている薬品は、どれも大差はありませんのでお好みで選んで下さいね。※クリーニングISEYAのクリーニングセミナーより引用
出来ればこれらのポイントを押さえつつ着る前に洗うのではなく、着たら洗うを徹底する事が衣類の害虫からお洋服を守る得策です。
これを行えば万全という手段はありませんが、複数の対策をすればかなり有効になりますのでオススメいたします♪
ではでは~。
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。