何時付いてしまったか何が付いてしまったのか記憶にない様なシミの場合には出来るだけ触らない様にしてご相談下さいませ

シミの応急処置の方法や使用した洗剤の種類によっては生地が弱ってしまったり生地の色や柄を滲ませたりする場合があります

はい、何が付いてしまったのか分からない場合のシミに対して行う事は、基本的なシミ抜きの手順をセオリー通りに行う事が一番リスクを少なく生地にもダメージを与えない方法です。

しみ抜きのセオリーとはザックリと言いますと、油性の染み抜き後に水溶性の染み抜きを行いそれでも取れなければ漂白するという順番です。

ですのでいきなり漂白したりする事はご法度なんですね。

それともう一つ。
どんな緊急の事態でシミの種類が分かっていたとしても、生地に対して一番してはいけない事が「擦る」という事です。

擦る事は生地にダイレクトアタックする事になりますので、かなりの直接的なダメージをお洋服の生地や色に負わせてしまいます。

おはようございますオノウエです。

付いてしまって直ぐのシミならば直ぐにシミ抜きする事で殆ど取る事が可能ですが、時間が経過してしまうとかなり取れにくくなってしまいますのでその時にはご相談下さいませ。

 

どんなシミでもそうなのですが付いて直ぐの場合の応急処置には用意したハンカチやティッシュで擦る事では無く汚れをハンカチやティッシュに移す事が重要です

その為には水分が必要になります。

ですのでハンカチやティッシュを十分に濡らしてから、その濡らしたハンカチやティッシュで擦るのではなく摘まんでギュッとしてハンカチやティッシュ側にシミを移します。

その時にお洋服はかなり濡れてしまいますので生地によっては出来ない事もありますが、水洗いの出来る洗濯表示のお洋服なら問題ありません。

この応急処置は固形の物質が付いている場合には先にティッシュ等で摘まんで取り除いてからになります。

この方法はあくまでも応急処置ですから何時付いてしまったかの記憶にない様なシミの場合には効果がありません。

付いて直ぐのシミがこの応急処置方法で残るようであれば残ったのは色素です。

ですのでその時には漂白が必要になってきますが、プロの染み抜きではお預かりした場合にはもっと根気よく丁寧に油性の染み抜きと水溶性の染み抜きをやり直し行います。

それでも取れなければ漂白を行うんですね。

今回のシミはシミを発見後に何もせずに持って来て頂きましたから、シミが生地に浸透しておりませんので取れやすい状態にあり安全に取り除く事が可能でした。

もしも突然ついてしまった様なシミでも応急処置をせずに、何もせずにしみ抜きのプロにお願いすると殆どの場合は綺麗に取り除く事が可能です。

ただ思いっきり擦ると言う様な間違った方法の応急処置が施してありますと生地がダメージを受け、生地に出来た傷の中にシミや汚れが入り込んでしまい定着して取れにくくなる事があります。

もしも緊急の場合には取り敢えず目立ちにくくする為に応急処置は必要と思います。

ですが出来ればその時には生地に負担が掛からない様に大量の水を含ませたハンカチやティッシュでつまんで拭き取るか、トントンと叩いてハンカチやティッシュに汚れを移す方法でダメージは最小限に抑えましょう。

他店で落ちなかったシミでも特殊な薬品や方法を用いる事で殆ど落とす事も可能ですのでご相談下さいね♪

「クリーニング屋さんに出したけどシミが取れない様なお洋服がございましたらこちらまでお声かけ下さいませ」

ではでは~。

クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル

尾上昇
尾上昇
大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。

メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。

メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。

メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。

メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。

”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。