1度処理されたインクのシミは高温処理をされたり薬品を使用しているとかなり落ちにくいシミに変化しています
ペンのインクには複数の種類があり特に落ちにくいインクがあります
はい、最近新しいアイフォンに変えたらメッチャ画像がキレイすぎてしみ抜きのビフォー&アフターの画像がよりシビアになってしまいました。
今回は完全にインクが取れましたがアイフォンのカメラ性能が良すぎるので少しのミスも許されなくなりました。
う~ん、画像がキレイすぎるのも考えもんですね(笑)
と、こんなお話はどうでもいいですよね~
では本題に戻ります!
ペンのインクですが、既に取ろうとして何らかの薬品や高温処理をしてしまっている場合には生地に色が浸透してしまいかなり取れにくい状態になってしまっている事があります。
赤い色ですと朱肉なども様々な成分が使用されておりますので中々取れないインクの1つです。
通常ペン等に使われているインクには主に3種類ありまして1つ目は油性、2つ目は水性。
それともう一つ特に落ちにくいインクである3つ目のゲルインクがあります。
ゲルインクというインクは油性のインクの良い特性と、水性のインクの良い特性を足したような良いトコ取りのインクなのです。
おはようございますオノウエです。
ゲルインクに使用されているのは顔料です。
顔料に使われている色はいわば墨の様な極小の固形物質ですので、生地目の奥深くに入り込むと取れなくなってしまうんですね。
このゲルインクはもちろん紙に書くのを前提として滲んだり消えたりしない為に作られたインクです。
ですので、もちろん衣類が相手でもその効力は発揮されます。
染料なら漂白すれば取れますが墨の様な極小の固形物質に漂白は効きません。
と言う事は、当然お洋服にとって取れにくいシミと言う大ダメージを与えてしまうんですね!
ちなみに油性のインクは染料と溶剤が主に使用されており滲みにくく水性の水を使って作られており乾く前は滲みやすいです
水性のインクって乾く前には水でも滲みますのでイメージから勘違いされる事が多いのですが、実は水で落ちるから水性なのではありません。
ココで言う水性の意味は液体の状態の場合に「水で薄めて濃度を調整する事が出来ますよ」の意味です。
特に製造段階での扱い方の事ですね。
ですので乾いたらもう水では落ちません。
その点から衣類についてしまった場合は水性のインクの方が完全に乾いてしまった場合には油性よりも落ちにくいんですね。
更にゲルインクの場合には書く前はゲル状態なのですが書き出すとサラサラのインク状態になり、書き終わるとインクは再びゲル状になり滲みにくく濃い感じになります。
インクが一定に出る性質と滲みに難い性質の両方があるんですね。
だから書いた字も濃くキレイに見えるんです。
当然これが衣類に付いてしまうとメッチャクチャ取れにくいシミになってしまうのです。
でも、この墨の様な極小の固形物質を取り込んでいる生地から引き離す薬品はあります。
ですが何もせずに触っていない状態の方がかなり取れやすいんですね。
という訳でもしもインクがお洋服に付いてしまったら是非何もせずにご相談下さいね♪
直接メール(iseyacleaning@gmail.com)やライン(@ISEYA)でのお問い合わせの場合でしたらなら、全体画像とシミの付いた気になる部分の画像とどんなシミ抜きの処理をしたかを送って頂けますと無料にて仮お見積り致します♪
ではでは~。
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。