お洋服の脇部分の裏地の色が変色してしまってもしみ抜き等で殆ど目立たなくする事は可能です
Contents
※こちらは一度しか着用していないお洋服の裏地変色
たった一度の着用でも汗をかいていない様に感じても脇部分の直接お肌に触れやすい部分は色素が抜けたり変色してしまいます
はい、お洋服の変色のご相談を頂く時にお話しをお伺いいたしますと言われる事が多いのが、「一度しか着用していないのに。。」等や「買ってからそんなに使っていないのに。。」と言うお話をお伺いいたします。
実はお洋服って殆ど汚れていない様に見えても、実際には脇部分等の人の関節部分にはどうしても汗の水分や動いた時の摩擦などのスレにより生地が傷んでいる場合が殆どです。
まあ直ぐには殆どの場合には目に見えて変化している訳ではなく、後から時間が経って浮き出てくる事が多いのも事実です。
お気に入りのお洋服の場合ですとさらに着用回数も増えてしまい、同時期に購入したお洋服よりも着用によるダメージを沢山受けてしまいがちです。
そう言った複数の状況が重なってしまった時に色が抜けてしまったり生地が擦り切れてしまう事が起こってしまいます。
おはようございますオノウエです。
脇部分が黄色く変色している場合の原因のほとんどは汗の成分の残留です。
乾いても水に浸けない限り汗の成分は取れませんので生地が酸化してしまい変化してしまうんですね。
着用によって起こった生地や色素のダメージが洗浄のタイミングにより汚れと同時に色も流れ出て抜けてしまう可能性もあります
ちなみによくクリーニング屋さんで言われる言葉に「変色」と「脱色」と「退色」と言われる色の抜け方があります。
〇変色=色が変化して変わる事 〇脱色=色が物理的や科学的な効果により無くなってしまっている事 〇退色=日光や紫外線の影響にさらされて色がだんだん薄くなる事
これらが起こっている状態は、全て生地が通常の状態とは異なり生地にダメージがある状態です。
そして、弱ってしまった生地に洗浄をした事が引き金となり染料が剥げ落ちたりする事もあります。
実はこれらの色の変化である「変色」、「脱色」、「退色」はどれもお洋服には起こりうる現象ですが、もしも起こってしまってもある程度までの修復ならば可能なんですね。
色が変化したり無くなった場合には無くなってしまった色を足したりして修正する、色修正(染色補正)という技法がありその技術で現状よりも見えにくく分かりずらくする事が可能なんです。
基本的に人と会話する距離は約1メートルぐらいです。
それよりも近くでお洋服をまじまじと見る事は先ずありませんので、その距離約1メートルぐらいで色の変化が分からなければ基本的には目立たないと考えます。
あとは個人な感覚の問題となりますのでお受けする前には詳細を説明してご納得頂ける様であれば色修正(染色補正)を行う事が可能です。
例えば今回の事例の様な脇部分の裏地が黄色く変色してしまった様な場合にシミ抜きでは完全に取れない状況だと致しますと、黄色を目立たなくする為に反対色で相殺して見えにくくする事にも色修正(染色補正)は応用出来ます。
しかし、
いくら色修正をしても生地へのダメージは元には戻りませし、お洋服も新品にも戻るわけでも完璧に直るわけでもありません。
あくまでも後付けの修正ですので洗い方によってはいずれは段々色が抜けてきます。
お値段もそこそこかかり修正の時間もかかりますが、それでも色が直ればまたお気に入りのお洋服が着れる様になります。
「そのまま着れなくて捨ててしまうのなら、お気に入りのお洋服だから少しでも直して長く着たい!!」
と言う様なそんな思いにもお答え出来る様に努力いたしますので是非ともお困りの場合にはお声かけ下さいませ。
「お洋服の脇部分が変色してしまった時のお直しのご依頼はコチラ」
ではでは~。
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
-
大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。