お洋服にカビが生えてしまいますとメンテナンスしてカビは取れても色(色素)は抜けたままになります
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カビは発生が発生致しますとお洋服の生地の色(色素)も破壊されてしまいますので変色や脱色が起こってしまいます
はい、カビが発生しやすい条件は保管中に湿気の多い場所に仕舞ってある状態で、なおかつ湿気(水分)のある所でお洋服にカビが生えてしまいます。
基本的にカビは水蒸気などのすぐに消えてしまう様な霧の状態の水分では発生致しませんが、温度差で起こる湿気に結露等のまとまった水滴が発生する事により繁殖致します。
おはようございますオノウエです。
カビの発生を防ぐには結露などの起こる湿気の無い場所に移動するか、対策を行い湿気をいかにして発生させない様にするかが重要なのです。
カビは水に酵素をかけて栄養分を取り入れるので結露等でついた水滴の様な水がある湿気のある所にしか存在出来ないのです
『カビの生える条件を断つ4つの方法』
① 空気を入れ替える
湿度を下げる事はもっとも有効な手段であり、100%抑える事は出来ませんが発生を少なくする事は可能ですのでこまめに換気いたしましょう。
お洋服も環境によってカビ対策の方法も変わりますので、クローゼットやタンスなどの構造や配置や環境によっては位置を移動する事も必要になってきます。
換気しにくい湿気の多い場所であれば、扇風機やクーラーなどを利用して空気の流れを作るのも良い方法だと思います。
② 温度差を発生させない
結露が出るような急激な温度の差を出さず湿度を60%以下に保つ事が重要です。
特に密閉空間の場合には外気との気温差が激しい状態が続いたり、あまりお品物を動かさない状態が続きますとカビが発生してしまう事がありますので気を付けましょう。
③ 乾燥剤を使用して定期的に交換する
ホームセンター等で売ってます湿気取りの乾燥剤はかなり有効で直ぐに湿気を吸収して水が溜まります。
ただ、注意しないといけない事は乾燥剤に溜まった水は塩化カルシウムと言う路面が凍結しない様に撒く成分と同じなのですが、水分に溶けて高濃度の強アルカリ性なので皮製品等に付着すると収縮させてしまいます。
くれぐれもこぼしたりしない様に取り扱いには注意を払い、すぐに水が溜まるので定期的に交換しましょう。
④ クリーニングして直す時にビニールカバー等は必ず取る
勿論クリーニングやシミ抜きは直す前には必ず終わらせる事が重要なのですが、ビニールカバー等を被せたままにしておりますとカビが好む湿気のある環境を作り出してしまう事があります。
クリーニング後に袋が被せてあるお洋服ですが、これは運搬時に汚れない様にする一時的なカバーなので長期保管時には向いていません。
この袋は保管中のお洋服に掛けたままにしておりますと、外気との温度差を作り湿気を作る原因となるので必ず取って下さいませ。
※クリーニングISEYAお洗濯セミナーより
因みに今回の事例は100年前のヴィンテージウールコートで全体にカビによる変色と脱色がありました。
既にカビがお洋服の色(色素)を破壊しており変色してしまっておりましたので復元不可能かと思われがちですが、特殊洗浄によるカビ取り処理を行ったあとに特殊技術の「色修正(染色補正)」を行い色を復元致しました。
特殊技術を行った場合には高額の別料金がかかると思いますがまた着用出来る様になれば嬉しいですよね。
ではでは〜。
【お洋服の染み抜きや色修正(染色補正)のご相談はこちらまでご連絡くださいませ】
クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル
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大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/京技術修染会関西地域認定講師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。
メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。
メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻と第3巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。
ハッシュタグは「 #鬼桐さんの洗濯 」「 #ふかさくえみ 」 で検索。
メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。
メディア:摂津市男女共同参画センター・ウィズせっつさんの交流室にて「知って得する洗濯豆知識と、簡単!キレイに仕上げるアイロン講座」を開催いたしました。
”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。