兵庫県姫路市にあります松本皮革製造所さんへレザー工場の見学に行ってきました

兵庫県姫路市にある松本皮革製造所さんでは全ての工程を原料の状態から製品の状態まで一貫して1から20の最終工程まで行う事の出来る日本で唯一の製造所なんです

はい、先日は僕も所属しておりますFMC(ファッション素材センター)の工場見学会にて、兵庫県姫路市にある松本皮革製造所さんにお邪魔致しました。

同じくFMCに所属しておりまして国際ファッション専門職大学の准教授をされております高原先生にアテンドして頂き今回の姫路市にある松本皮革製造所さんの皮革工場を見学させて頂く事が出来ました♪

高原先生、松本皮革製造所の松本社長、貴重な体験をありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます!

ちなみに今回の勉強会工場見学はFMC(ファッション素材センター)と言います学会の主催で実現しております。
衣類に関係のあるお仕事に従事される方でしたら、興味のあるセミナーや工場見学もありますし専門職の方や教授の方や研究者の方とも交流出来ますのでかなり要チェックですよ~。

おはようございますオノウエです。
しかし人間のDNAにでも刻まれているのでしょうか?
何故か皮革の匂いだけでもテンション上がります(笑)

今までの僕の経験から言いますと皮革の工場の見学は中々実地している工場が少なく、松本皮革製造所さんの様に写真もOK、動画もOK、という工場は中々ありませんのでかなり希少です!

では、シッカリと見学させて頂きたいと思います♪

 

皮革の工場等が一か所に集中して多いのはその土地の恩恵である水源が豊富だからなのでここ姫路に集中している理由もその一つです

特に原料の時点から一貫して製造を行っておりますので皮革の製造の工程には大量の水が必要であり、皮革の洗浄や染色や加工には水源はかなりの重要な部分を占めているという事でした。

ちなみに使用されている皮革は実際に食肉として消費された牛革でして、当然の事ながら皮革だけを取るのが目的で消費されている訳ではありません。

まだ毛や肉や油が付いている皮革が海外からの皮を塩漬けして腐りにくくして送られて来ますので、その皮革を凄く大きな木製のワッシャーにて大量の水や塩やその他に薬品を使用して水洗いをして綺麗に致します。

日本産と海外産では皮革の厚みが違う為に注文によっては薄い日本産の皮革は使用出来ない事もある様ですので、注文によっては海外産の皮革を使用しているとの事でした。

この時に重要なのは工程に掛かる時間だそうです。
もちろん動物の皮膚ですから腐食致しますので最短で4日以内には仕上げないと腐ってきてしまうそうです。

綺麗にされた皮革は次の工程の「なめし」にはいります。
「なめし」は皮革製造の基本でここから加工されて色んな皮革になります。

「なめし」の工程は大きく分けますと3つ。
クロームなめしとタンニンなめしとコンビなめしの3つです。

こちらクロームなめし後の皮革。
クロームなめしを行った皮革の状態をウエットブルーと言いましてまっさらな淡いブルーの状態です。
この時点での注意点は腐りはしない状態ですが今度はカビが天敵になります。
特に赤カビには最大の注意が必要の様です。

赤カビってあのお風呂とかでヌルヌルするやつですかね。
まさに皮革の製造工程は時間との戦いですね。

水分を含んだ皮革はその後に超高価な(マンション買えます(笑))専用の機械にかけられて、水分を取り除きながら乾燥されて加工されます。

こちらはタンニンなめし後の皮革。
乾くまでに少しでも鉄分が付着致しますとその周りが変色して製品としてダメになってしまいますので、ビニールに覆われている状態で乾燥期間の間は保管される様です。

ちなみにコンビは混ぜる事の様でしてその割合は場合によって変わる様です。

ここで豆知識!
クローム仕上げの皮革は熱がかかると有害物質が出るのでゴミになる場合には粗大ゴミになるんですね。

 

皮革を染める場合には色々な染め方があり出来上がる製品によって対応されています

皮革を染める場合には製品になる状態がお洋服や靴やバッグになる場合によって変わりますし、もちろん注文者のその都度オーダーによって様々な方法で染められるようです。

染めは顔料と染料を使い分ける感じで、靴は顔料、お洋服は染料と言う様な具合です。

染めるのは基本的には表だけですが場合に寄って裏表を行う場合もありますし、顔料と染料の両方を使う技術もある様です。

〇皮革を機械で染めている様子。

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〇染めた皮革を取り出している様子。

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染められた皮革は染色後に加工の工程に入ります

光沢を出す為にはほぼ手作業でグレージングマシンと言う機械を使いながら磨かれておりました。
摩擦に度合いによって色に変化を与える事も出来るみたいです。

〇グレージングマシンで光沢を出す様子。

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手作業のなめしの機械作業は、実際に外国人の方が見学に来られて見た時に「ワォッ!」と、とても驚かれるそうです。
驚いて写真を撮られるほど珍しい光景なんですね。

実際にはアイロンプレスの機械で加工すればそこそこツヤが出るので製品としてはそこまで手間をかけてツヤを出さなくても売れるからあまり行われていないそうだからだそうです。

以上!!
かなり簡単にザックリと短く説明いたしました!!
もっと書きたいのはやまやまですが見に行かれた方が早いです(笑)

常時、工場の見学は松本皮革製造所さんでは受け付けて頂ける様ですので、気になる方はご連絡されてみてはいかがでしょうか?

ちなみに、冒頭に言いましたが日本の牛は厚みが薄い為に企画から外れる事が多いようです。
ですが日本だけで牛は月に8万頭消費されているそうです。

確かに勿体ないですよね。

その皮革が実際には原料が余ってしまい中々流通出来ない状態にあるらしく、どうにか利用出来ないかとなめしてから海外に輸出する方法などを模索しているそうです。

そんな取り組みもされております素晴らしい技術のある松本皮革製造所さん。
日本の伝統と技術を未来に繋げて頑張って頂きたいですね!
応援しております!!

ではでは~。

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クリーニングISEYAシミ抜き修復師オノウエノボル

尾上昇
尾上昇
大阪府吹田市五月ヶ丘北のクリーニングISEYA代表オノウエです。TeMA-クリーニングアドバイザーCA/京技術修染会認定修復師/クリーニング師/と複数の専門資格を習得。

メディア:株式会社商業界発行・ファッション販売2016年12月号にて、衣類のお手入れガイドブックを掲載。

メディア:漫画家のふかさくえみさん作「鬼桐さんの洗濯」第2巻の表表紙を開けた裏に参考資料として僕のブログである「onouenoboru.com」を掲載して頂きました。#鬼桐さんの洗濯 #ふかさくえみ 

メディア:吹田市男女共同参画センターデュオさんにて「プロ直伝 洗濯・アイロンのコツ~男性のための暮らしに役立つ簡単家事術~講座」開催いたしました。

”3度の飯よりシミ抜きが好き” ”休日はシミ抜き勉強会”こんなクリーニング師をはじめとする熟練スタッフが、お客様の”シミ”をお待ちしています。
お客様に喜んで頂く笑顔が一番のやり甲斐です。『うちのクリーニング屋さん』と呼んで下さい。

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